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「滑ってんじゃねーかよ」スパイク蹴る…湘南監督に指摘

8/13(火) 18:47配信

朝日新聞デジタル

 Jリーグ1部(J1)の湘南で、曺貴裁(チョウキジェ)監督(50)の指導にパワーハラスメントの疑いがあるとして、Jリーグが近く調査に乗り出すことになった。指導スタッフや選手、クラブ幹部らも含め広く事情を聴く。これを受けて、湘南は13日、調査が終わるまでの間、曺監督が練習を含めてチームから外れ、コーチが代行して指揮を執ると発表。13、14日の練習を非公開に変更した。湘南は12戦を残すJ1で11位につけている。

【写真】練習中、選手に声をかけるJ1湘南の曺貴裁監督(右)=2019年5月

 パワハラの疑いが発覚したのは、日本サッカー協会への匿名による通報がきっかけ。複数の関係者の証言によると、曺監督や一部のコーチがチームスタッフや選手に対して、数年にわたり、人格を否定するような暴言や、精神的に追い込むような指導を繰り返していた。

 今季も試合後の控室でミスをした選手を激しい口調で責め、スパイクをけり飛ばす行為があったという。昨季限りで他クラブに移籍した選手の中には、シーズン途中で練習に出てこられなくなった選手が複数いた。だが、その原因についてクラブ側からチームの選手たちへの説明はなかったという。

 曺監督は2012年に湘南の監督に就任して8年目。この間、チームをJ1昇格に3回導き、昨年にはルヴァンカップ初優勝を果たした。


■ひざに違和感、練習強行

 湘南は13日午前9時半からミーティングを開き、真壁会長、水谷社長らクラブ幹部が練習前の選手に対して、監督がチームから一時的に離れる措置を説明した。選手から質問はなかったという。13、14日の練習を非公開に変更した。

 監督不在がどの程度続くかはわからないが、湘南はルヴァン杯、天皇杯ですでに敗退。残るのは3季連続の残留がかかるJ1のみで、高橋コーチが監督を代行する体制になった。

 日本サッカー協会に寄せられた通報や複数の関係者が、監督の高圧的な指導ぶりを指摘している。

 今季も、5月26日に1―4で負けたアウェーの神戸戦のあとの控室で、ピッチで足を滑らせていた複数の選手を激しい言葉で責めた。DFの選手に「(滑りにくい)ポイント(交換式のスパイク)を履いても滑ってんじゃねーかよ」と問い詰めた上、そのスパイクを蹴り飛ばしたという。控室には選手18人のほか、複数のコーチ、会長、社長、強化責任者の坂本スポーツダイレクター(SD)も同席していた。

 また、クラブハウス内の指導スタッフがいる部屋に選手を個別に呼んで話している最中に、手元にあった雑誌を投げつけたこともあった。

 7月の福島合宿では、練習中に選手が左ひざに違和感を訴えた際、様子を見ようとしたトレーナーを監督が制止し、練習を再開させた。その直後に選手は左ひざの前十字靱帯(じんたい)を損傷、全治8カ月と診断された。

朝日新聞社

最終更新:8/13(火) 23:08
朝日新聞デジタル

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