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BMWの新車が61万円!?駆け抜ける歓びは濃密なアジア生まれの「G310R」

8/13(火) 7:00配信

&GP

61万1700円で新車が買えるビーエムといえば、BMWの「G310R」です。

「なんだ、2輪のハナシか」と、趣味がクルマオンリーの人は興味を失うかもしれませんが、一方、バイク乗りなら、「えっ!? 61万円! あのビーエムが!!」と、カラダを乗り出してくるのではないでしょうか?

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アジア向けに開発された恩恵で低価格を実現したBMW

2015年のミラノショーでデビューしたG310Rは、単気筒エンジンを搭載したネイキッドモデル。313ccという、日本人にはちょっと中途半端に感じられる排気量は、成長著しいアジア市場向けに開発されたモデルだから。生産は、インドのTVSモーターが担当します。

2輪車の年間販売台数は、インドが約1900万台、中国が約1500万台。この2大市場は別格としても、インドネシアが約589万台、ベトナムが約327万台、タイが約182万台(いずれも2017年)ですから、伝統あるBMWとしても、放っておくわけにいかない模様。そうしたマーケットに合わせてリーズナブルなモデルが、今や35万台レベルにまで縮小した日本市場にももたらされるのですから、バイク趣味人としては、アジアに足を向けて寝られませんね!?

G310Rのスタイリングは、カジュアル&クールなルックス。豊かな抑揚を持たせつつ、良くも悪くもアジアンテイストを“抑えた”ものですが、例えば、伝統のフラットツインを積む「Rシリーズ」が巻き起こした“ネオクラシックなトレンド”とは一線を画します。

フレームは、鋼管を用いたコンベンショナルな作りですが、フロントフォークは倒立タイプ、リアのスイングアームはアルミ製、ブレーキキャリパーにはブレンボの弟ブランドというべきバイブレのものがおごられ、しかも、剛性を取りやすいラジアルマウントされています。

もちろん、ABS付き。ベーシックモデルでも「“駆け抜ける歓び”は譲れない!」といったところでしょう。

単気筒エンジンは後方排気で軽快感を実現

さらに、BMW=バイエルン発動機の面目躍如たるのが、シンプルな単気筒エンジン。シリンダーブロックのサイドに、誇らしげに“DOHC”と刻まれている通り、ツインカムのヘッドメカニズムを採用しています。

さらに特徴的なのは、搭載する方向を通常とは前後逆にし、後方排気としていること。後方排気と聞くと、反射的に『ヤマハ「TZR250」!』と反応してしまう昭和の方もいるかと思いますが、G310Rの場合、レースフィールドからのフィードバックではなく、「単気筒モデルならではの軽快感の追求」が採用の理由です。

具体的には、エンジンの位置を前進させて“マスの集中化”を図るとともに、「リアアームをより長くとることができた」といいます。今後の環境性能厳格化を見据え、触媒の利きにも配慮しています。

結論を先に述べてしまうと、G310Rのライドフィールは「軽快!」のひと言ですから、この試みは大いに成功したと思います。モトラッドをアジアで生産するに際し、単なる廉価モデルでは満足しなかった辺りは、さすがはBMWです!…というか、ここまでしないと、ビーエムファンの人たちから許されなかったかもしれませんね。

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最終更新:8/13(火) 9:46
&GP

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