ここから本文です

米体操選手権6連覇のシモーネ・バイルズ選手、性的虐待事件で体操連盟を猛批判

8/13(火) 21:11配信

ELLEgirl

2016年のリオデジャネイロオリンピックの体操競技で4冠を達成したシモーネ・バイルズ選手。8月8日から8月11日に開催されたアメリカ体操選手権個人総合で優勝、6連覇を達成したけれど、その会場でアメリカ体操連盟を批判していたことが明らかになった。
バイルズ選手が体操連盟を批判している理由は、チームドクターのラリー・ナッソーによる選手に対する性的虐待事件。昨年行われた裁判では156人の被害者たちが法廷で自分たちの体験を語り、世界中にショックを与えた。バイルズ選手も被害を告白した1人だった。

今回の選手権で練習中に記者の質問に答えたバイルズ選手。途中で涙ぐんでしまう場面があったそう。「泣くつもりはなかった」とバイルズ選手。「でも私たちを何度も失望させた組織のためにここに来るのはつらかった」と涙の理由を説明した。
組織とは体操連盟のこと。ナッソーによる性的虐待は長年にわたって行われ、これまでにも一部の選手たちが被害を体操連盟に相談していたそう。でも2017年、3人の元選手たちがテレビのドキュメンタリー番組で証言しマスコミが騒ぐまで連盟は本格的に対応しなかった。バイルズ選手は「私たち選手にはオリンピックで金メダルをとるという仕事がある。私たちは連盟が私たちに求めることを全てやった。たとえやりたくないときでも。それなのに連盟はたった1つの仕事すらできなかった! 連盟には私たちを守るという1つの仕事しかないのに、それもできなかった」。

「体操連盟はナッサーの性的虐待を知っていて隠していた」と批判するバイルズ選手。同じことが2度と起きないようにするためにも、選手たちが直接声を上げることが大切だと記者たちに語っている。「私たちには幸いなことにソーシャルメディアというプラットフォームが与えられている。だから人々に私たちの意見を聞いてもらうことができる」と語っている。

また「試合に戻ってくるのも、失望させた組織に戻ってくるのも簡単ではなかった。毎日がこれまで経験したことや今くぐり抜けていること、そこからどう抜け出したのかを思い出させるもののように感じている」とコメントし、性的虐待を告白後カウンセリングに通っていると明かした。まだ回復途中ではあるけれど、今回の選手権で改めてその才能をアメリカにも世界にも示したバイルズ選手。アメリカでは東京オリンピックでの活躍を期待する声がますます高まっている。オリンピックをどんな演技で盛り上げてくれるのか、楽しみにしたい。
(Text: Yoko Nagasaka)

最終更新:8/13(火) 21:11
ELLEgirl

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事