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730万円横領、前理事長を解雇 研究費で外車購入 熊本の玉名中央病院

8/13(火) 11:04配信

西日本新聞

 熊本県玉名市の公立玉名中央病院は9日、研究費約730万円を横領したとして、中野哲雄前理事長(67)を同日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。中野前理事長は「公用車として輸入車1台を買った」と説明しているといい、病院側は近く横領容疑で刑事告訴する方針。

 病院側によると、横領されたのは、製薬会社などが病院に寄付し整形外科に割り当てられたグループ研究費。2016年3月、整形外科の銀行口座から輸入自動車販売店に約710万円が振り込まれ、同年10月には自動車整備関連会社に約20万円が振り込まれた。中野前理事長は病院の調査に「公用車として乗り、既に売却した」と話したが、売却代金の使途は答えておらず、院内に公用車を買った記録はなかった。

 口座の通帳は同科所属だった中野前理事長名義で、十数年前から本人が管理。他の診療科の通帳は約10年前から会計課が一括して管理している。今年6月、同課から通帳の提出を求められたが拒否していた。前理事長は4月から嘱託医として同病院に勤務している。

 病院を運営する地方独立行政法人くまもと県北病院機構の山下康行理事長は記者会見で「信頼を損なう行為であり、深くおわび申し上げます」と陳謝した。設置者である玉名市と同県玉東町は「事実を確認していないのでコメントは控える」としている。

 このほか、同病院が嘱託医を常勤医と偽り2015年4月~今年2月に診療報酬加算約8846万円を過大請求した問題で、管理責任などを問い職員4人を懲戒処分とした。内訳は、中野前理事長=停職3カ月▽元事務部長=同1カ月▽元総務課長=同1カ月▽嘱託医=戒告。また、病院倉庫から睡眠薬などを盗んだ疑いで逮捕、不起訴処分となった女性看護師=6月退職=は、病院の調査に薬を十数回盗んだことを認めたため、諭旨解雇相当とした。

西日本新聞社

最終更新:8/13(火) 11:04
西日本新聞

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