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高速バス運転手「働き方」の実態は 路線で異なる乗務形態、長距離運行にどう対応?

8/13(火) 16:00配信

乗りものニュース

路線距離に応じて「日帰り」「泊まり」など

 バス運転手の不足が顕在化するなか、「長時間勤務」「不規則なシフト」といった乗務形態についての報道がしばしば見られます。なかでも、一般的な路線バスより長い距離を運行する高速バスにおいては、実際どうなっているのでしょうか。

【写真】夜行バス車内のどこに? 乗務員用仮眠室

 高速バスには、運転手がひとりで運転(ワンマン運行)する路線、ふたりで交替しながら運転(ツーマン運行)する路線、途中で乗り込む別の運転手に交替(乗り継ぎ運行)する路線などがあり、運転手の勤務も「日帰り」「泊まり」など多様なシフトが組まれています。

日帰り勤務

 最もわかりやすい乗務形態は、中距離(おおむね片道100kmから250km)の昼行路線を、ワンマンで1日に1往復するものです。業界では「日帰り仕業(しぎょう)」などと呼ばれ、起点から終点までの所要時間(実車時間)が、片道当たりおおむね2時間から4時間の路線で見られます。たとえば東京から福島県南部や長野県、静岡県などへの路線や、大阪から岡山県や鳥取県、徳島県、香川県などへの路線が当てはまるでしょう。

 運転手は営業所に出勤し、車両点検や出庫点呼(運行管理者らによる運行内容の指示や健康状態の確認、検知器によるアルコールチェックなど)のあと、始発停留所に車両を回送して営業運転に入ります。終点に到着したあと、共同運行する事業者の営業所などに回送し、休憩ののち復路を運行。その後は営業所に回送し、給油作業などを行ったうえで帰庫点呼を受けて勤務終了です。

 仮に片道3時間の路線であれば、運転手の出勤から退勤までが9時間から10時間程度になります。このうち所定労働時間を超える労働時間については、超過勤務(残業)手当などの対象です。

 法令では、「運転時間は前後2日の平均で1日当たり9時間以内」「拘束時間(出勤から退勤まで)は13時間以内、例外で16時間以内の日も」「実車距離が1日に原則500km以内」などと決められています。会社と労働組合とのあいだで、より厳しい規程を設けている事業者もたくさんあります。なお、渋滞などで遅延した場合でも、法令や規程の範囲内に収まる必要があるので、実際にはより短い距離、時間を上限として運行計画が立てられています。

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最終更新:8/14(水) 13:44
乗りものニュース

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