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英語でのスピーチを披露した筒井真理子に拍手喝采!『よこがお』第72回ロカルノ国際映画祭上映レポート

8/13(火) 18:45配信

Movie Walker

『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した深田晃司監督と数々の映画賞を受賞する筒井真理子がタッグを組んだ『よこがお』(公開中)。このたび、現在開催中の第72回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門にて、インターナショナルプレミアとなる公式上映が行われた。

【写真を見る】本作で熱演を見せた筒井真理子に世界が注目!

本作は、ある事件により“無実の加害者”へと仕立てあげられ、築き上げた幸せのすべてを奪われた市子(筒井)が、自由奔放な女“リサ”へと姿を変え、哀しくも危険な復讐を実行する姿が描かれる。

このたび、8月7日からスイスのロカルノで開催されている第72回ロカルノ国際映画祭にて、国際コンペティション部門に出品された本作のインターナショナルプレミア公式上映が現地時間の8月10日に行われ、上映後、筒井と深田監督が登壇した。

1800人もの観客のなか、筒井は英語でスピーチし「Great films always make me feel close to those characters and cultures, and make me forget about distance between countries as if we were all neighbors. I hope you’ll feel the same from our film. (素晴らしい映画は、まるで隣人の物語のように親しみを感じさせ、異国だということを忘れさせてくれる。この映画も同じように感じてもらえたら嬉しいです)」と溢れる映画愛を語ると、会場から大きな拍手が贈られた。また、登壇後に筒井は「映画が始まると、驚いたり笑ったり一緒に呼吸している一体感が伝わってきて、特別な夜になりました」と感慨深い上映であったことを明かした。

そして、同日には海外メディアによる記者会見も実施され、イギリスに拠点を置く映画サイトのSCREEN INTERNATIONALは「社会が“無実の加害者”を生む衝撃的瞬間を、映画的かつエモーショナルに見せつけた会心の一作」と絶賛。さらに、本作での筒井の熱演を激賞する声も届くなど、女優賞の有力候補としても注目されている。

同映画祭ではこれまで、濱口竜介監督の『ハッピーアワー』(15)で主演を務めた田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りらの4人が日本初となる最優秀女優賞を獲得し、衣笠貞之助監督の『地獄門』(53)、市川崑監督の『野火』(59)、実相寺昭雄監督の『無常』(70)、小林政広監督の『愛の予感』(07)は最高賞である金豹賞に輝くなど、世界で最も歴史ある映画祭の一つに数えられる本映画祭での受賞に期待が寄せられている。

受賞結果は現地時間の8月14日(水)に発表されるとのことなので、喜びあふれる戴冠の報告を心待ちにしたい!

<スタッフ キャストコメント>

●深田晃司監督

「ロカルノの地で1800人を前にお披露目された『よこがお』。異国での上映はいつだって作品に新しい視点をもたらしてくれますが、あちこちで起こる笑いは『よこがお』が思った以上に“喜劇”であったことを教えてくれました。そしてラストカットでの会場全体の息を飲むような静けさとエンドクレジットが始まった途端の拍手。どうやらこの映画は祝福をもって迎えられたようです。いまはただひとり立ちした我が子に多くの良き出会いがあることを願っています」

●筒井真理子(市子/リサ役)

「1800人で埋め尽くされた会場で上映前に登壇した時、作品への期待と熱気を帯びた拍手に圧倒されました。スピーチのとき、英語のメモを取り出すとドッと笑いが起きて、受け入れてもらえたと感じました。深田監督からは“こんなに緊張した筒井さんの姿を見たことがない”と驚かれましたが、その緊張はすぐに興奮に変わっていったような気がします。映画が始まると、驚いたり笑ったり一緒に呼吸している一体感が伝わってきて、特別な夜になりました。次の日街では、いろいろな世代、人種の方から声をかけて頂き、その素敵な笑顔を見て、作品が世界の人に届いたんだなぁと、じわりと実感が伝わってきました」 (Movie Walker・文/編集部)

最終更新:8/13(火) 19:27
Movie Walker

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