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米国債の猛烈な値上がりに異論-利下げは予想より小幅にも

8/13(火) 13:47配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ウォール街ではリセッション(景気後退)懸念を背景に債券強気派がわが物顔だが、猛烈な相場上昇に異を唱える投資家もいる。

こうした投資家は連邦準備制度の利下げが予想よりも小幅だった場合の反動や中国政府による景気刺激策の可能性を指摘する。世界的な貯蓄過剰を考慮に入れると、長期債が示唆しているように見える景気への悲観は行き過ぎに思われるとも論じる。パニック的な国債買いに押されている株式強気派にとっては有り難い議論だ。

ノース・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ジョージ・パパマルカキス氏は、「債券は株式よりも大きな価格調整が必要だと考えている」と述べ、「当社は入手したデータに基づき主にフロントエンドの債券を売り持ちにしている。市場が織り込んでいるペースで米当局が利下げをする正当な理由がない」と指摘した。

同氏はまた、金融と財政政策によって欧州経済の成長が回復する可能性があるとし、特に中国の政策が寄与するとの見方を示した。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のニコラ・マイ氏(ロンドン在勤)は、長期の米国債の利回り低下がリセッション(景気後退)の兆候ではない理由として、人口動態を挙げる。「低利回りは、人口動態と金融危機後のリスク回避による過剰貯蓄が一因だ。これら全てが、均衡金利を従来よりも低くする」と分析した。

同氏は米国債のうち5年物は選好しているが長期債はアンダーウエートとしている。イールドカーブのスティープ化を見込んでいる。

原題:The Wild Treasury Rally Actually Has Plenty of Naysayers (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Anchalee Worrachate

最終更新:8/13(火) 13:47
Bloomberg

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