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外国人が驚く「日本の暑さ」のしのぎ方 熱中症対策、言葉の壁を超えて伝える「三つの情報」

8/16(金) 7:00配信

withnews

日本を訪れる外国人が驚くことの一つが「真夏の暑さ」です。40度近くまで上がったと思えば、クーラーが効いた電車内は、冷蔵庫のような冷たさ。この過酷な環境を、あの手この手でしのいでいます。それでも心配なのが熱中症です。もし身近な場所で、外国人が発症してしまったら? 言葉の壁を超え、慌てず対応するために必要な、「三つの情報」についてお伝えします。(withnews編集部・神戸郁人、章蓉)

【イラスト】体が震え、意識を失う人も…実は恐ろしい熱中症 どこを冷やせば改善?役立つ情報が満載です

「クーラーなしの生活は考えにくい」

季節は、まさに夏真っ盛り。各地で連日、最高気温を更新しそうなほどの猛暑が続いています。外国人たちは、どう捉えているのでしょうか?

「クーラーなしの生活は考えにくいですね」。そう語るのは、中国出身の張華峰さん(47)です。初来日から通算13年を数え、現在は会社員として働いています。

母国の気候は、比較的からっとしているため、木陰に入ると涼しく感じられるそう。一方、日本は蒸し暑いため汗が乾きにくく、肌がべたついてしまうといいます。

最も悩ましいのは、室内外の気温差です。「通勤に使う満員電車では、冷風が体に当たり続け、首や肩が痛くなりますね」。周りに人が多く動けないことから、張さんは風を防ぐため、薄めのショールを持ち歩いています。

ウクライナ出身で、来日3年目の大学院生カテリナ・カシヤネンコさん(26)も、夏場の過ごしづらさを感じている一人です。

古里の同国南部では、気温が40度前後になる日はあるものの、「昼間は窓のブラインドを閉めるなどすれば、十分涼しい。実家にエアコンはありません」。

熱中症対策としては、ルイボスティーや麦茶を飲んでいるそうです。先に登場した張さんも、こまめに果物を食べたり、漢方薬を服用したりして、予防に努めているとのこと。それぞれのやり方で、酷暑を乗り切ろうとしています。

熱中症の基礎知識をおさらい

そこまで対策を尽くしても、突然発症してしまうのが、熱中症の恐ろしさです。一方で、その特徴を詳しく知らない、という人もいるかもしれません。

日本気象協会(東京都豊島区)が運営する「熱中症ゼロへ」プロジェクトのウェブサイトでは、次のように定義されています。

「高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です」。

代表的な症状としては、7項目が挙げられます。


(1)めまいや顔のほてり:立ちくらみや、一時的な失神が起こる

(2)筋肉痛や筋肉のけいれん:手足の筋肉がつる「こむら返り」などがみられる

(3)身体のだるさや吐き気:ぐったりしたり、吐き気をもよおしたりする

(4)汗のかき方がおかしい:止めどなく汗が出る、逆に汗を全くかかないなど

(5)体温が高い、皮膚の異常:皮膚が熱かったり、表面が赤く乾いたりする

(6)呼びかけに反応しない:声かけに答えない、まっすぐ歩けないなど

(7)水分補給ができない:自分で上手に水が飲めない


このうち(1)は、早い段階で表れます。原因は、体内の熱を逃がすため、皮膚の血管が広がり、脳へ向かう血流が減ること。炎天下や暑い室内で、長時間働いたり、スポーツをしたりすると起こりやすくなるため、熱中症かどうかの判断に役立ちます。

発症してしまった場合、どう応急処置すればいいのでしょう? 同協会は、次のような方法をすすめています。

・涼しい場所へ移動する:クーラーの効いた室内や、風通しのよい日陰に移る

・体を冷やす:衣服をゆるめたり、保冷剤などで首筋やわきの下、足の付け根を冷やしたりする

・水分を補給する:水や、スポーツドリンクといった塩分、糖分を含む飲料を飲む

水分がとれない・意識がないなど重症の場合、協会は「すぐに医療機関を受診しましょう」と呼びかけています。

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最終更新:8/27(火) 20:03
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