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悩みに寄り添い15年 「横須賀こころの電話」

8/14(水) 12:10配信

カナロコ by 神奈川新聞

■家族、仕事…無休で傾聴
 悩みを抱える人からの相談電話に年中無休で応じる「横須賀こころの電話」。仕事や人間関係の悩み、孤独感や将来への不安を吐露する横須賀市内外からの声に耳を傾け、うなずき、ねぎらいの言葉を掛け、相談者が気持ちを整理する手伝いをしている。電話ボランティアの慢性的な不足に悩みながらも、開設15年を迎える相談窓口では、今日もボランティアが電話を受けている。


■年間5千件超
 横須賀こころの電話は、自殺の予防など市民の心の健康づくりを目的に、市が2004年12月、NPO法人に委託してスタートさせた。東日本大震災が起きて停電になった11年3月11日以外、年中無休で受け付けている。

 家族との関係、仕事の悩み、自身が患う病気…。相談内容は多岐にわたる。1人暮らしで誰とも話すことのない日々の寂しさから受話器を取る人もいる。県外からの電話もあり、開設当初、年間約3千件だった相談件数は今、1日平均15件、年間5千件を超えるという。

 中島直行理事長(72)は「『問題や課題を抱えながらも、今までずっと生きてきた』ということを聞いてほしいと思っている人が多い」と説明。小林哲也室長(48)は最近の傾向として「世相を反映してか、社会に対する不満や不安をぶつける利用者も多くなっている」と感じている。


■試される自分
 こころの電話を支えているのは、研修を受けた約45人のボランティア。「傾聴」を基本に声と向き合う。その意味を、小林室長は「関係が近い人と違い、否定もせず話を聞くことができるのが私たちという存在で、自分たちにしかできないこと」と説明する。

 開設当初から活動に携わる吉本照子さんが大切にしているのが、相手を受け入れる「受容」、相手への「共感」、相手が困難なことに取り組んでいることへの「ねぎらい」の3点。吉本さんは「難しく負担もあるが、自分の心が育つ、成長することができる。ボランティア自身も試されている」と話している。

 こころの電話は電話046(830)5407。受け付けは平日が午後5時~午前0時、土日・祝日が午前9時~午前0時、毎月第2水曜が午後5時~翌日午前6時。


■慢性的に人手不足 ボランティア募集
 こころの電話を運営するNPO法人は20~70歳を対象に、相談に応じる電話ボランティアを募集している。

 高齢化や家族の介護などで慢性的に不足しているのが現状で、夜遅い時間帯が特に深刻という。

 ボランティアになるには、9月6日から12月13日までの日程で行われる12回の研修を全て受講する必要がある。志望動機を記入した原稿用紙1枚(400字)と履歴書を、同市保健所健康づくり課こころの健康係(〒238-0046、横須賀市西逸見町1の38の11)まで郵送する。8月17日必着。問い合わせは同係電話046(822)4336。

神奈川新聞社

最終更新:8/14(水) 15:31
カナロコ by 神奈川新聞

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