ここから本文です

【夏の甲子園】星稜・奥川の原動力は「焼きそばパン」

8/14(水) 16:40配信

東スポWeb

 またも“奥川旋風”が吹き荒れた。第101回全国高校野球選手権大会(甲子園球場)は13日、2回戦4試合を行い、第2試合で星稜(石川)が6―3で立命館宇治(京都)を下し、2014年以来の3回戦進出を決めた。今秋ドラフト1位候補のエース・奥川恭伸投手(3年)は6回途中から3番手で登板。8回に自己最速の154キロをマークするなどリリーフで渾身の投球を披露した。そんな今大会ナンバーワン右腕を支える原動力となっているのが「焼きそばパン」だという。


 聖地がエース・奥川の投球に大きく沸いた。6―3の8回一死走者なしの場面。5番・荒井(3年)に対して追い込んでから投じた5球目の外角低め直球はボールの判定だったが、154キロを計測した。自己最速を1キロ上回る球速に甲子園のスタンドもどよめいた。

「(自己最速は)うれしいです。意識はしていないですけど、表示を見て分かりました。ただ、指にかかって空振りが取れて球速を出せれば一番いいなと思います」

 この日は先発を2年生右腕・荻原に託し、出番が巡ってきたのは6回。3点差に迫られ、なおも二死一、二塁のピンチでマウンドに上がった。いきなり今野(3年)に直球を左前へはじき返されて1点を許すも、ギアを上げて後続を断ち切った。

 8回終了までの2回1/3を2安打1四球で3奪三振。前日に言い渡された救援登板を「ピンチだったのでビッグイニングにはさせたくないと思っていましたし、準備はバッチリでした」と振り返り、汗をぬぐった。一方、林監督はエースの中継ぎ起用に関して「登板間隔が空くのは避けたかった。ちょっと力みがあって、短いイニングは投げにくそうにしていたところは課題」としながらも、最後は目を細めながら「なかなかゾーンが狭い中、1点に抑えましたし100点をあげたい」と評価した。

 リリーフでも存在感を示した今大会ナンバーワン右腕には、こよなく愛する食べ物がある。「焼きそばパン」だ。星稜高の敷地内にはパンやおにぎりなどを揃えた自動販売機が設置されており、生徒たちは休み時間中に購入できるようになっている。昼食の時間が近づくと腹をすかせた生徒たちでごった返し、野球部員も「腹減ったなあ」とつぶやきながら自販機前に集まるのが日常的な光景になっているという。

 その中で奥川は自販機の列に並ぶと必ず「焼きそばパン」をチョイス。「1個だけかと思いきや必ず3個以上、一気にドバッと買い込むんです。その時はもう満面の笑みで『デヘへへ…』と言いながら、ペロリと一気に平らげてしまいます。奥川という男は本当に心の底から『焼きそばパン』が大好きなんですよ」とチームメートの一人は証言する。

 だが、ときに大好物の「焼きそばパン」が自販機で売られない日もあり「売られないと分かると『今日はないのか…』と言ったきり、がっくりと落ち込んでしまう」(前出のチームメート)。大阪名物「551の豚まん」で知られる名店「551蓬莱」のテレビCMではないが「ある時~」と「ない時~」では奥川のテンションに大きな差があり、大事な活力源になっているのは間違いない。甘いマスクで黄色い声援も送られる聖地のスター右腕には、こんな“ほっこり”する一面もある。

最終更新:8/14(水) 16:45
東スポWeb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事