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台風10号接近 観光地に打撃 百貨店、多くが臨時休業

8/14(水) 22:34配信

神戸新聞NEXT

 台風10号の接近を受け、兵庫県内の企業や観光地は14日から警戒を強めた。阪神間の百貨店の多くは15日の臨時休業を決定。大潮の時期と重なり高潮が予想されるため、沿岸部では浸水被害に備え、対応を強化する企業が目立った。お盆休みで書き入れ時のホテルではキャンセルが相次ぎ、世界文化遺産・国宝姫路城も15日を終日休業にするなど影響が広がった。

【画像】風の強さ早見表

 エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングはそごう神戸店、あまがさき阪神、阪神・御影の3店舗、大丸松坂屋百貨店は大丸神戸店、須磨店、芦屋店の営業を15日は終日取りやめる。JR加古川駅前の加古川ヤマトヤシキも休業する。

 大丸神戸店の担当者は「昨年も2度休業があった。売り上げへの影響は避けられない」と本音を漏らしつつ、「顧客と従業員の安全が最優先なのでやむを得ない」と話した。

 兵庫を直撃した昨年9月の台風21号は、神戸港の潮位が過去最高の233センチに達し、神戸・阪神間の沿岸部で高潮被害が続出。浸水で一部商品が廃棄になるなどした清酒大手の白鶴酒造(神戸市東灘区)は、今回の台風に備え14日からのお盆休暇を前に、沿岸部にある倉庫の入り口に防水板を設置した。同社の担当者は「万が一の浸水を想定して備えを強化した」とし、被害が出ないことを願った。

 影響は観光客にも及んだ。神戸市北区の有馬グランドホテルでは15日の前後で約20組の予約が取り消しになった。今後の天候によっては人気のプールを休業したり、ホテルまでの道路が通行止めになったりする可能性があり、担当者は「台風の動きを注視するしかない」とやきもきした様子で語った。

 姫路市の姫路城では入城券売り場の電光掲示板で15日の休業が伝えられた。

 鳥取県から妻と観光に訪れた会社員男性(58)は、姫路市内のホテルの宿泊予約をキャンセルした。「本当は明日も姫路を観光する予定だったけれど、台風の進路予測を見て諦めた。今日は2日分の予定を凝縮して、暗くなる前に鳥取へ帰ります」と声を落とした。(三島大一郎、中務庸子、春元 唯)

最終更新:8/15(木) 9:44
神戸新聞NEXT

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