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台風の影響で6日ぶり定期船入港 奄美の南3島 10号接近で再び欠航に

8/14(水) 13:05配信

南海日日新聞

 台風9号の影響で7日から定期船が入港していなかった鹿児島県の徳之島、沖永良部島、与論島の3島に12日、6日ぶりとなる定期船(下り便)が到着した。各港は乗船客や帰省者を出迎える地元の人たちで混雑。生鮮食品など品物が不足していた島内のスーパーにも新たな商品が並び、買い物客で混み合っていた。一方、翌13日から台風10号の影響で定期船は再び欠航。各店舗の品薄は解消されず、住民生活への影響の長期化が懸念されている。

 徳之島では12日午前9時45分、天城町の平土野港に定期船が接岸。港内では食品や生活雑貨などを積んだコンテナを運ぶ車両が忙しく走り回っていた。

 米やパン、生鮮食品、牛乳などが入荷した徳之島町のAコープ徳之島店(椛山龍也店長)は、商品を待ちわびていた買い物客で混雑した。

 船の入港を知り、急いで買い物に駆け付けたという同町の70代女性は「食材が島に届いてほっとした。卵が手に入ってよかった」と笑顔を見せた。椛山店長は「通常の2倍の量の商品を仕入れたが、棚に並べても次から次に商品がなくなっていく状況」。台風10号の影響で今後もしばらく品薄状態は続く見込みで、「お客さまに申し訳ない」と話していた。

 沖永良部島では正午すぎ、伊延港に入港。港は県本土に足止めされていた島民や盆休みを島で過ごすために乗船した帰省客、迎えの人々でごった返した。

 県本土に遠征していた沖永良部高校野球部18人はキャンセル待ちの末に乗船。前田直紹監督は「生徒たちも疲れたと思う」と安堵の様子だった。お盆休みで帰省した知名町出身の女性(49)は「条件付き運航だったので抜港の不安もあったが、着いて良かった」と笑顔で話した。

 船舶会社の島内代理店によると、この日届いた荷物は生活物資を中心に通常の約2・5倍。迅速に積み下ろしができるよう、荷役自動車を増やして対応した。

 与論町の茶花港には午後3時ごろ入港。県本土の大学のオープンキャンパスに参加した帰りという与論高校の生徒は、下船と同時に港で待っていた母親の顔を見つけ、笑みがこぼれた。生徒は「お盆前に与論に戻れてうれしい」とほっとしたようだったが、「まだ鹿児島に残っている友達もいる」と気に掛けていた。

 与論島に友人と旅行で来ていた東京都の学生、金城光さん(20)は「あと2日早く沖縄に行く計画が、船の欠航により与論で延泊になった。大変だった半面、与論の人の温かさも感じられた」と笑顔で乗船した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/14(水) 13:05
南海日日新聞

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