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星稜・奥川にどよめく甲子園 緊急登板、最速154キロ

8/14(水) 0:58配信

北國新聞社

 13日の全国高校野球選手権の星稜ー立命館宇治(京都)戦の六回、星稜のエース奥川恭伸の名前がアナウンスされると、4万4000人のどよめきと歓声が甲子園を包んだ。2点を返され、2死一、二塁のピンチでの緊急登板だったが「準備はばっちりだった」。八回には自己最速を1キロ上回る154キロを記録。初戦で3安打完封した千両役者のマウンドさばきに、観客の視線はくぎ付けとなった。

 試合前、林和成監督から「2、3イニングは必ず投げさせる」と伝えられ、一回から肩をならしていた。寺西成騎(2年)に代わり、慣れない中継ぎ登板で最初の打者に適時打を許したものの、次打者を遊ゴロに仕留め、その後の2イニングは無失点で自責点0。「久しぶりにストライクを取れずに苦労した」と苦笑いを浮かべたが、ドラフト上位候補の実力を示す安定感を見せた。

 先発を託されたのは「奥川さんが憧れ」と言う2年生右腕の荻原吟哉。2日前の調子の良さが決め手となって送り出され、5回無失点という最高の結果で期待に応えた。普段の練習で奥川も親身になってアドバイスを送るだけに「いい投球だった」と後輩の活躍に声も弾んだ。

 九回には奥川が右翼手に回り、寺沢孝多(3年)がマウンドへ。昨夏の甲子園で済美(愛媛)戦で逆転サヨナラ満塁本塁打を浴びた左腕は無失点で試合を締めて苦い思い出を振り払った。林監督の「勝利の瞬間を味わわせたい」との気持ちがこもった起用だった。

 4投手全員がマウンドに上がった。4人の思いを深める勝利に奥川は笑顔で言った。「打者も頑張り、みんなで力を合わせて勝てた。良い1勝だったと思う」。奥川頼みのチーム脱却で、石川県勢初の優勝を目指す。

北國新聞社

最終更新:8/14(水) 0:58
北國新聞社

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