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CS進出へ大胆かつ果断な采配を!!虎のご意見番が阪神・矢野監督へ激辛注文

8/15(木) 16:00配信

デイリースポーツ

 “真夏の9連戦”を四苦八苦の末、何とか4勝4敗1分のタイで終えた矢野阪神。9日の広島20回戦(京セラ)でチーム唯一の3割打者・糸井が左足首を痛めて翌10日に1軍選手出場を抹消され、緊急事態に陥ったが、広島3連戦を2試合連続逆転勝ちでしのぎ、苦手ナゴヤドームでの中日3連戦を1勝1敗1分で耐え切った。それでも虎のご意見番・小山正明氏は「戦いぶりに明確な目標が見えない」と喝を入れる。16日からは再び独走気配漂う首位・巨人と敵地・東京ドームで激突する。3位広島とは4差。CS進出へ、ここは一歩も引けない。

【写真】阪神 巨人3連戦の先発ローテは…

  ◇  ◇

 いよいよ虎に真の正念場が訪れた。10日は6番降格の大山が逆転サヨナラ3ラン、11日も3点差を八回に逆転して“目の上のタンコブ”広島戦での連勝を飾った。この勢いで4連敗中の苦手ナゴヤドームに向かい、初戦完敗の後、2戦目は延長12回スコアレスドロー、そして最終戦を0-3のビハインドから逆転勝ちを収めた。借金4をどうにか維持して真夏の9連戦を終えた矢野虎だが、戦いぶりには不安定さがつきまとう。10日の広島戦を京セラドームで取材した小山正明氏に虎の現状を聞くと、予想した通り“ボヤキの速射砲”が返ってきた。

 -神宮、京セラ、ナゴドと続いた9連戦を、どうにか4勝4敗1分の五分で終えました。3位の広島には勝ち越したのに、最下位ヤクルトには負け越して5位中日には1勝1敗1分がやっと。この調子では勝率5割復帰など夢物語ですね。

 「首位の巨人を逆転することはほぼ不可能だけど、その下のDeNA、広島に追いつくのは夢やない。CS圏内に入れば日本一だって狙えるわけだし、実際にそんな事例もある。ところが、今の阪神の戦いぶりを見てると、どこに目標を置いてるのか疑問を感じることが多すぎる」

 -10日の広島戦からあれだけ辛抱強く4番で起用してきた大山を6番に下げました。福留、マルテ、ソラーテのクリーンアップにしたんですが、次の中日戦ではまた変更。14日の第20戦では守備に不安のあるソラーテをスタメンから外し、大山を5番に上げて逆転勝ちしましたが、やはり腰が定まりません。

 「あれだけ日替わりメニューの打線になれば、選手は気持ちを据えてやれんと思うわ。ずっと固定されているのは1番の近本ぐらいやろ。僕がイチオシしてた梅ちゃんも一時の元気がないし…。それより強く思ったのは、試合に向かう姿勢の部分やね」

 小山氏が直接観た10日の広島戦は、結果的に大山のサヨナラ逆転3ランが飛び出して勝つには勝った。ただ、先発・西が三回に一挙4点を奪われて再逆転され、終盤まで劣勢が続いた。氏は二回裏から三回表に移る間の西本人と野手、矢野監督らベンチの行動に注目したという。

 「二回裏、西が安打を打って走者になり、そのまま攻撃を終えた。ベンチに戻った西は、そのままグラブを持ってマウンドに上がったんやが、僕はこれが気がかりやった。走者じゃなかったら次の投球に備えてベンチ前でキャッチボールをしてたはず。それがろくにアップもせずにマウンドに上がり、連打を浴びて4失点やろう。『やっぱりな』と思ったよ」

 -悪い予感がピタリと的中。

 「肩の出来が早い投手なんかもしれんが、それでもアップ不足は否めんかった。僕の現役時代は野手に『時間稼ぎしてくれよ』と言ったもんやし、ベンチが何らかの理由をつけてそれだけの時間を作ってくれてた。それで言うと、ベンチの配慮もないし、野手たちも西に対する気配りがない。西本人の自覚もどうか…それら全部を含め、今のタイガースが何を目標にしてどこに向かおうとしてるのか、僕には疑問なんよ」

 -優勝が遠のいた以上、矢野阪神の当面の目標はCS圏内の3位でしょう。その3位広島とは4差をつけられています。まだ十分届く範囲だと思いますが…。

 「もちろんやで。大型連勝、大型連敗が目立つ今季なら4差なんて何ほどでもない。残り試合も少ない(33試合)なんやから、必死になってCS進出に向けてやらないとアカン!!ここまで来たら開幕当初と同じような戦い方では絶対にダメ。中盤で1、2点のビハインドでも勝ちパターンの投手をどんどん投入していくべきやろう。今が“無理のさせどき”やろ。矢野監督の大胆で果断な采配を切に望みたいね」

 小山氏は、球宴が終わった7月中旬から一貫して「判で押したような投手起用から脱すべし」と指摘していた。上位チームを追うためには、相応の負荷がかかってもやむなし。それだけの覚悟を指揮官たる矢野監督に求めていたのだが、現状は1カ月前とそう大差はない。そんな中、16日から敵地・東京ドームで5年ぶりのリーグVへとひた走る首位巨人と激突する。明らかに“戦意の違い”があるこの状況で、矢野虎がどう戦うか。巨人とのゲーム差はもはや度外視。個人的な関心事は、矢野監督がいかに原Gに“敵愾心”を燃焼させるか、にある。ここでナメられたら、虎は、30試合を残して終わってしまう。(デイリースポーツ・中村正直=1997~99年阪神担当キャップ、前編集長、現販売局長)

最終更新:8/15(木) 19:05
デイリースポーツ

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