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無名の新人女優が『なつぞら』柴田家の次女役を勝ち取るまで

8/15(木) 20:00配信

オリコン

 NHK朝ドラ100作目で視聴率好調な『なつぞら』。戦災孤児だった主人公のなつ(広瀬すず)が育った柴田家の末っ子・明美が大学生になり、8月の放送から新人女優の鳴海唯(21)が演じている。演技を学んで半年でオーディションを勝ち抜き、この朝ドラで女優デビュー。彗星のように現れた彼女の足跡と素顔を探った。

【写真】北海道にやってきたなつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)

■「自分に言い訳ばかりして、ずっと流されて生きてきた」

 北海道の牧場育ちの明美役では、素朴であどけなさの残るたたずまいを見せているが、兵庫出身の鳴海自身は、ストレートヘアで整った顔立ちが際立つ美女だ。『なつぞら』初登場は、なつが婚約報告のために柴田家に里帰りして、家族や牧場仲間が勢揃いしたシーン。その8月5日の放送を、自身は午前8時からリアルタイムで観たという。

「直前に幼なじみから連絡が来て『鳴海唯のテレビ初出演を副音声にして観よう』と、2人で電話で話しながら観ました。すごくドキドキしましたけど、明美が映ってテロップが出た瞬間、友だちのほうがワーッと泣いてしまって(笑)。私は『これは本当に自分なのかな?』って不思議な感覚でした」

 その日は地元の友だちから「ビックリした」といった連絡が相次ぎ、両親からは「喋ってないときにボーッとしてなかった?」と厳しい指摘が。

「自分で観ても緊張が画面に出てしまっていたので、反省しました。でも、2日目の放送の後には『ちゃんと柴田家の明美ちゃんになれていたね』と誉めてもらえました(笑)」

 女優に興味を持ったのは、小学生のときに上野樹里(33)主演のドラマ『のだめカンタービレ』を観てから。だが、中学・高校時代は積極的なアクションを起こさなかった。

「バレーボール部に入ったり、バンドのボーカルをやって、部活帰りにみんなでハンバーガーを食べたり、平凡な学校生活に幸せを感じていました。高校では大学受験が当たり前の環境の中で『私は役者を目指すので』とはとても言えず……。自分に言い訳ばかりして、ずっと流されて生きてきたので、一歩踏み出すことができませんでした」

 オーディション雑誌を見て履歴書を送ったことはあったが、まったく通らなかった。

「『とりあえず東京に行けば何かある』と思って、東京の大学に通いながら役者を目指そうとしていたんですけど、受験で全部落ちてしまい、すべり止めだった関西の大学に入りました。舞台芸術学科で『ここで4年間、演技について学んでから』とフワッと考えながら、上京できなくなった瞬間、ほぼ諦めモードになりました」

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最終更新:8/17(土) 18:55
オリコン

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