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年齢高い親、「子育て上手」で子どものADHDに気付くの遅れる? 英調査

8/15(木) 10:33配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 年齢の高い親は、子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)に気付くのが遅くなる、との研究結果が専門誌「EBMジャーナル」に掲載された。子育てスキルの高さや経験の豊富さが原因の可能性があるという。

 英サリー大学が行った調査で、親子の年齢差が大きいほど、子どもがADHDと診断される年齢が上がることが分かった。親子の年齢差が1歳広がるごとに、子どもがADHDの診断を受けた年齢は3.8%上昇した。また、きょうだいがいる場合も、ADHDの診断が遅くなることが分かった。

 ADHDは、幼少期や思春期の子どもに最もよくみられる精神疾患。この種で最大規模となった今回の調査では、子どもがADHDの診断を受けた年齢と、その年齢に幅がある原因をそれぞれ調べた。

 研究チームは、英国家庭医学会のネットワーク・データベースを使い、英国全土158の一般開業医院を受診した19歳未満の子ども35万3744人の記録を調査。ADHDの診断を受けた子どもは3470人いた。

 調査の結果、子どもがADHDの診断を受けた平均年齢は10歳半だった。だが、世帯に2人より多い子どもがいる場合、子どもの数が1人増えるごとに、ADHDと診断された年齢は27.6%ずつ上昇した。親の年齢との相関関係も見られ、親子の年齢差が1歳広がるごとに、子どものADHD診断年齢は3.8%上昇した。

 研究チームは、子どもが多い世帯ほど、活発すぎる子に気付くのが遅れる可能性があると指摘。年齢が高い親の場合、子育てスキルが高く経験が豊富であるために、子どもの活発すぎる行動を受け入れてしまう可能性があると考えている。

 また、医師の側に着目すると、診察記録のある子どもの数が少ない家庭医ほど、ADHD診断年齢が高い傾向が見られた。診察数が少ないため、診断に自信が持てないからとの可能性があるという。

 調査の責任者で、サリー大学とオックスフォード大学でプライマリー・ケアと臨床情報学を教えるサイモン・ド・ルシニャン教授は、「ADHDは、学校での勉強の仕方から友達との関わり方まで、子どものあらゆる生活面に影響する」「治療しなければ、子どもは孤立して鬱憤(うっぷん)がたまり、うつ病のリスクが高まってしまう」と話す。

「子どもが医療面、教育面での適切な支援や措置を確実に受けられるようするため、ADHDの早期診断が重要だ」 【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:8/15(木) 10:33
The Telegraph

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