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住民の意識変えた「あの日」 豪雨被災から5年のまち 森林整備や防災フォーラム開催/兵庫・丹波市

8/15(木) 8:00配信

丹波新聞

 2014年8月に兵庫県丹波市を襲った豪雨災害から間もなく5年を迎える。降り続いた豪雨の影響により、山は崩れ、川は濁流と化し、土砂や水が民家を襲い、尊い1人の命が奪われた「あの日」。それでも、地域の人は立ち上がり、復興に向け一歩一歩、ボランティアらの支援を受けながら歩き出した。復旧工事も大詰めを迎える中、被災した地域では、災害で得た教訓を生かそうと、森林整備など防災に力を注いでいる。

丹波市に記録的豪雨、前山地区など16棟全壊

1時間に91ミリの猛烈な降雨

 同災害は、2014年8月16―17日にかけて発生。多いところで、1時間に91ミリ、降り始めからの累加雨量が419ミリを記録した。同市市島町前山地区を中心に山崩れなどを引き起こし、尊い1人の命が奪われた。

 負傷者は4人。住家の全壊は18戸、大規模半壊が9戸、半壊は42戸。床上浸水は169戸、床下浸水は784戸に上り、被害のほとんどが市島町内だった。復旧には全国からボランティアが駆けつけ、1万8000人以上が被災地で活動した。

 災害から5年が経過し、今年7月末時点での復旧工事の進捗状況は、県市合わせて370カ所のすべてで工事着手しており、うち366カ所が完了した。残すところは河川改良と、砂防事業の計4カ所となっている。

有志による山の「守り」

 同市市島町の北岡本自治会(黒田拓治会長)は、豪雨災害により床上浸水4軒、床下浸水17軒、倉庫・車庫への浸水15軒などの被害が発生。災害以降、地域住民が定期的に山に入り、間伐や植樹などをすることで、災害の少ない山づくりに取り組んでいる。さらには、いずれ発生すると叫ばれている南海トラフ巨大地震への対応を考えようと、公民館で「防災フォーラム」を開催。地域をあげて防災・減災に力を注いでいる。

 今後の災害を防ぐ意味で、地域の有志で山の整備を始めた。黒田会長(72)は「山を『整備する』というより『守り』をするというイメージ。できることをコツコツやっている」と言い、間伐材をストックヤード「木の駅」に出荷し、得た収益で食事会をしたり、日当にあてたりと参加者の“やる気”につなげる工夫も凝らしている。

 以前はうっそうとしていた山も、日が差し込んで明るくなり、新しい草や木が根を張っている。黒田会長は「『強い山』になっていると感じる。今後もずっと手入れを続けていく」と話す。

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最終更新:8/15(木) 8:00
丹波新聞

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