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政治家のコミュニケーションスキル【第12回】辛酸なめ子『新・人間関係のルール』

8/15(木) 16:00配信

本がすき。

コミュ力と人間関係力が最も必要とされるのは?

最もコミュ力や人間関係力が必要とされるのは政治家、それも選挙の立候補者ではないでしょうか。マンションの理事会でも身に余る私には絶対ムリだと思える仕事の一つです。

先日は参院選選挙が行われましたが、有名な候補者たちの活動がニュースでも流れていました。有権者に笑顔で駆け寄って両手で握手したり、一緒に盆踊りを踊ったり、子ども連れのお子さんの頬を撫でたり……。

候補者以外の政治家も、一日5~6カ所回って声を枯らして応援演説し、有権者にアピールするため、かけずり回らないとなりません。タレント候補にとっては、タレント活動の方が労力的にも収入的にも良いと思われるのではないでしょうか。よほど世の中を良くしたいという使命感がないとやり抜けません。

某地方都市の選挙に密着

先日、新聞の取材で某地方都市の選挙に密着するという貴重な機会をいただきました。政治には不勉強な私でしたが、やり手の女性記者にいざなわれるまま、選挙事務所や選挙カーを取材。そこでますます政治家のコミュ力を見せつけられました。

選挙事務所は野党と与党の二カ所伺い、それぞれ情勢によって空気の違いを体感。

リードしていて勝算がある野党の事務所は余裕が漂っていて、地元の人が野菜や手作りのケーキやお煎餅など差し入れを持ってきたり、テーブルに花が生けてあったりとアットホームな雰囲気。

事務局長の百戦錬磨風のおじさん(70代くらい)が「選挙をやってると人が信じられなくなる」とぼやきながらも、どこか余裕が漂っていました。大量の推薦状が壁に貼られていましたが、「皆両方に送るから、本心はわからない」とクールなコメントが。

「今まで何回も選挙に出たけど、怪文書なり何なり出す方は必ず負けた。そんなことはやっちゃいけない。必ずバチが当たる」という言葉が印象的でした。

選挙の神様は見ています。「選挙は昔で言えば国取り合戦みたいなもの」という言葉を聞くと、選挙への興味が高まります。

といっても日本人の未来を決める大切な機会なので、ゲーム観戦のように見ているわけにはいきませんが……。

ちなみに劣勢の方の事務所は、アットホーム感は薄く、パソコンが並んだオフィスのようでした。そして事務局長は厳しい表情で、「朝から怒ってるか、謝ってるか。これが選挙だよ」と吐露していました。

最初に行った事務所の候補者は、二世の方で地元の地盤が強くて、高齢者の支持も厚いようでした。「田舎のじいちゃんやばあちゃんはFacebookやTwitterを見ないし、本人がこんなところまで来てくれた、というFace to Faceな活動が大事」と事務局長が語っていたように、選挙カーで対象地域を回るのは結構重要なようです。

住人の身からすると、一方的に大音量が入ってきて仕事や安眠の妨げになると思ってしまいますが、この街ではわりと歓迎されているようでした。

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最終更新:8/15(木) 16:00
本がすき。

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