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「教員の残業代は一律4%」 増え続ける仕事と、変わらない給料のワケ

8/15(木) 11:32配信

FNN.jpプライムオンライン

かつて「聖職」と呼ばれ、地域の文化人、教養人として一目置かれる存在だった教員。しかし、社会の変化に伴い、いつの間にか地域での教員の地位は低下した一方で、過労死や自殺する教員が増えた。

【画像】こんなに?休職する教員と勤務時間の長さ

文科省によると過労死ラインを越えて働く中学校教員は約6割。心の病を患い休職している教員は全国で5000人を超えている。

働き方改革が叫ばれるなか、半世紀前の『給特法』という法律がもたらした教員たちの悲鳴が、全国の現場から上がっている。

前編ではこの『給特法』が作られた背景を追う。

6割が過労死ラインを超え、5000人が心の病で休職

2018年9月、文部科学省は教員の労働に関する実態調査を公表した。

中学校では実に6割近くが、1月の超過勤務が過労死ラインと言われる、80時間を超えていたのだ。また、精神疾患で休職中の教員が、2000年に入り急増し、2007年から毎年5000人前後の教員が精神疾患を理由に休職しているという。

また教員採用試験の倍率を見ても、中学校の教員は、この20年間で1/3に下がり、小学校の教員の倍率は、1/4にまで落ち込んでいる。

教員が“ブラック”な職業だと知れ渡り、学生が避けているのが原因の一つだ。


Twitter上では、今匿名の現職教員の本音が溢れている。
学校の実態、多忙な業務への嘆きが毎日アップされ続けている。

その中で注目されている投稿者の一人が、斉藤ひでみさんだ。

斉藤さんは教員の働き方についての疑問を、発信し続けてきた。その中で『給特法』について問題提起している。この『給特法』という法律は、教員の職務の特殊性という理由で、毎月手当として基本給の4%を払う代わりに、時間外手当は支給しないというものだ。


時間外手当が出ない理不尽さ。法改正を求めるため、公立の学校の先生に署名を募ったところ、約3万2千の署名が集まった。

「覚悟は必要でしたね。『残業代くれ』みたいな話ですからね。もしかしたら世の中から叩かれるかもしれないし。だから『給特法』問題については、それこそ矢面に立つ覚悟でいます。“現場の人間”として僕がやろうと思ったんですね。これはやっぱり現場の人間が言わないと、全く意味がないなと思って」

そう話した斉藤さんが、集めた署名を携え向かったのは、文部科学省だ。

「私は現職教員です。学校に勤めて6年間、毎年のように心の病で倒れる同僚を見てきました。給特法というものは50年前に制定されました。それがどのような結果をもたらしたのか。どの業種よりも酷い時間外業務が発生しています。学校はブラックだということが認知されてきました。教員志望者は減る一方です。現状とかけ離れた給特法はすぐにでも抜本的に改正して頂きたいと考えます」

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最終更新:8/16(金) 10:30
FNN.jpプライムオンライン

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