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今こそ買い時。熟成された欧州コンパクトスポーツ|アウディTTS試乗

8/15(木) 16:32配信

MOTA

今では稀有な存在の欧州コンパクトスポーツクーペ

球体をモチーフに直線と組み合わせた、見たこともないほど大胆かつ独創的なコンパクトスポーツ。世界的に有名なドイツの造形芸術学校「バウハウス」のデザイン思想を彷彿とさせるものとして、自動車デザインの歴史に大きなインパクトを与え、今なお語り継がれているのが初代アウディ TTだ。

走る造形美! アウディ TTSを写真でチェック

そんな初代の面影を残しつつ、時代に即したプレミアム感、スポーティ感をプラスしながら3代目へと進化した現行TTは、ちょうど2019年で日本導入20周年を迎えた。6月には世界限定999台(うち日本は限定20台)の記念モデルも発売されたところだが、ここで改めてTTの魅力、TTの今を味わうべく、マイナーチェンジを受けた最新モデルを連れ出した。

鮮やかなブルーがボディの陰影を美しく際立たせ、遠目からでもその個性と先進性が醸し出す引力に惹きつけられる。クーペとロードスターがあり、197ps、230ps、286psと出力違いの2.0L直4直噴ターボエンジンが並ぶ中、その頂点に立つTTSクーペは全身にみなぎるパワーをクールな表情で包み込んでいるようだ。

迫力と知性の増したマイナーチェンジ

今回のマイナーチェンジはエクステリアの変更がメインとなっており、TTSクーペはバンパー、サイドスカート、リアディフューザーのデザインを一新。シングルフレームグリルはTTSクーペ専用のアルミルックインサート付きマットブラックペイント仕様で、テールライト下にはエアアウトレットを模したデザインエレメントもあしらわれている。TTSは最低地上高が他グレードより10mm低い120mmに抑えられていることもあって、その低いスタンスがさらに迫力と知性を増しているように感じる。


インテリアはシンプルでモダンな中にエレガントさも添えられた、アウディらしい空間だ。ダッシュボードにモニター類は置かれておらず、インターフェースはナビまで表示されるフルデジタルのメーターパネル「Audiバーチャルコクピット」に集約される。ゴチャゴチャとしたスイッチ類もなく、エアコンの調節もルーバーでの操作ですべてが完了するという、走ることに没頭されてくれる環境に背筋が伸びる。

ただし緊張感を煽るようなコクピットではなく、アルカンターラとレザーのコンビとなる「Sスポーツシート」は、身体をほどよくサポートしてくれるのはもちろん、肌に触れやすい部分にアルカンターラが使われており、その優しい感触が心をほどいてくれる。そしてシフトレバーに手を伸ばすと、コロンとした球体に新鮮さと懐かしさが入り混じった。70年代くらいまでのクラシックカーにはこの丸いシフトレバーが多かったが、最近はシフトレバーそのものが消えつつある。初代TTのアイデンティティを感じさせるものでもある球体のシフトレバーは、TTらしさを伝えてくれる大切なパーツのひとつだろう。

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最終更新:8/15(木) 16:32
MOTA

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