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ついに“黄金時代”が終焉か…王者バイエルンに立ち込める暗雲とドルトムントに差し込む光

8/15(木) 7:30配信

SOCCER KING

 いつ以来だろう。ブンデスリーガの優勝予想において、人々の意見がこれほど割れるのは。旧知のミュンヘン在住ジャーナリストは意外にもドルトムントを推す。サッカーカルチャー誌『エルフフロインデ』は、ドルトムント41%、バイエルン25%というアンケート結果を発表。一方で、各ブックメーカーに目を向けると、バイエルンが1.25~1.35倍と圧倒的な人気を誇っている。2番人気のドルトムントは5.00~5.50倍といったところだ。

思い通りに進まなかった夏の移籍市場

 智将ユリアン・ナーゲルスマンを招聘したRBライプツィヒ、昨シーズン後半にドルトムント以上の好成績を収めたレバークーゼンが覇権争いに加わるとの見方もある。背景にあるのは、王者バイエルンに生じている不安だ。後半戦の巻き返しに成功した昨シーズンは、見事に前人未到の7連覇を成し遂げた。ただ、積み上げた勝点は2012-13シーズン以降では最少の78で、2位ドルトムントとの差はわずか2という薄氷の勝利だった。

 その昨シーズン限りで、一時代を築き上げたフランク・リベリーとアリエン・ロッベン、ニコ・コヴァチ監督の信頼を得られなかったハメス・ロドリゲスが退団。大きな問題は彼らの穴を埋める実力者を1人として確保できていない補強状況で、エースのロベルト・レヴァンドフスキは「新たなアタッカーが3人必要だ」と嘆く。一部で合意間近と報じられたマンチェスター・Cのレロイ・サネは先日、膝の十字靭帯を部分断裂。仮に獲得まで漕ぎ着けても、シーズン前半は戦力としての目途が立ちそうにない。

 3人のビッグネームが去った影響は、ドルトムントに0-2の完敗を喫したドイツ・スーパーカップではっきりと窺えた。セルジュ・ニャブリが欠場したものの、ビハインドの状況でピッチに登場したのはアルフォンソ・デイヴィスとレナト・サンチェス。ともに将来性十分の有望株には違いないが、相手への威圧感はリベリやロッベン、ハメスとは比べるまでもない。焦りの色を濃くしたフロントはクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチを獲得した。契約期間は1年間のレンタルで、買取オプション付き。シーズン開幕前の応急処置ともいえる補強でアタッカーを手に入れた。

 昨シーズンのうちに獲得が内定したDFベンジャマン・パヴァール、リュカ・エルナンデスに続く朗報がないバイエルンに対し、ドルトムントはあっという間に今夏の宿題を片付けた。マルコ・ロイス不在時の攻撃に難があった前線に、どちらもリーグ屈指のアタッカーと称されるトルガン・アザールとユリアン・ブラントを確保。正真正銘のリーダーが不在だった最終ラインには、2016年夏にバイエルンへと去ったマッツ・フンメルスを買い戻した。補強箇所だった左SBの強化(ドイツ代表のニコ・シュルツを獲得)も抜かりなく進め、ほぼ全ポジションに2人の実力者がいる陣容を完成させている。

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最終更新:8/15(木) 7:30
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