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専門家がアドバイス! 女性を精神的に追い詰め、経営幹部から遠ざける「見えないタスク」から自由になる方法

8/16(金) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ジョージ・メイソン大学の経営大学院で経営学を教えるオリビア・オニール(Olivia O'Neill)教授は、長年にわたって、なぜ女性が組織のトップに付けないのか、その理由を研究してきた。

オニール教授の研究は、女性は男性に比べて与えられるタスクが多く、ストレスや早期のバーンアウト(燃え尽き症候群)に直面しているとの考えを支持している。

オニール教授は、女性の負担となっている「目に見えないタスク」の原因について、Business Insiderのインタビューで語った。

オリビア・オニール教授のオフィスには常に、人生相談をしたい人が集まってくる。

アメリカのバージニア州にあるジョージ・メイソン大学の経営大学院で経営学を教えるオニール教授は、求められれば力を貸すのは構わないと、Business Insiderに語った。だが、"共感してくれる耳"を求める同僚が増えれば、その分、オニール教授の負担も増える。

「同僚の問題に耳を傾けたり、メールに返信しない時間が本当に必要になることもあります」とオニール教授は言う。そして、この気付きが教授にもう1つの気付きを与えた。男性の同僚に精神的なサポートを求める人はいない、ということだ。

オニール教授は、これがまさに「目に見えないタスク」の一例だと言う。男性にはまず課されることのない、女性が担うことを期待されるタスクだ。打ち合わせの議事録作りからキッチンのコーヒーポットの片付けまで、こうした小さなタスクの積み重ねが、経験を積んだ女性が同僚の男性よりバーンアウトを経験しやすい原因となっている。

「目に見えないタスク」が負担増に

2019年に入って、世界保健機関(WHO)は仕事によるバーンアウトを医学的な疾病として認め、雇用主による従業員の仕事量の管理のあり方に警鐘を鳴らした。男性に比べて、女性の方が仕事でバーンアウトに陥りやすいと研究が示していることからも、これは女性従業員にとって特に重要だ。

オニール教授は、カリフォルニア大学バークレー校出身のMBAを取得した女性が同じくMBAを取得した男性に比べて、キャリアを途中で断念する確率が高い原因は、バーンアウトだと見ている。

クラスの中でも最も積極的な男女が自信を必要とする負担の大きい、リスクの高い、見返りの大きな仕事に就き、高額の給与を得ていた。大学院を出た4年後、こうした業界へ就職した女性は得てしてうまくいっていた。

だが、その4年後となると、状況は変わっていた。キャリアを途中で断念し、バーンアウトの症状を見せる割合が高くなっていたと、オニール教授は言う。

「女性が経営幹部になるには、ものすごいプレッシャーがあります」と教授は語った。「彼女たちを取り巻く社会的な要素を考えずにその背中を押すことは、間違いなくバーンアウトにつながる」という。

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最終更新:8/16(金) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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