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総距離1000キロ以上! 今後20年の鉄道開業計画を俯瞰する

8/16(金) 9:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 リニア中央新幹線は、静岡工区問題で2027年の開業予定が揺らぎつつある。北海道新幹線の札幌延伸は31年度予定だ。10年以上も先の話は実感が湧きにくいけれども、北陸新幹線の敦賀延伸、長崎新幹線の武雄温泉~長崎間開業は22年度予定と間近に迫っている。

【地図】相鉄とJR、東急の直通路線の建設場所

 身近な通勤路線では、19年11月に相模鉄道とJR東日本の直通運転が始まる。JR西日本と南海電鉄のなにわ筋線は7月10日に建設が許可されたけれども、開業予定は31年度だ。

 新幹線計画は路線ごとに捉えられるし、首都圏、京阪神など地域の鉄道路線計画もまとめられる。個別に事案を追っていると、どの路線が先に開通するか捉えにくい。そこで、現在進行中の鉄道路線計画を年度別に俯瞰してみよう。鉄道建設の全体像が見えるかもしれない。

2019年度開業の鉄道路線

・2019年度

 今年は3月16日のJRおおさか東線延伸開業と、3月23日の三陸鉄道リアス線全線開業が大きなニュースだった。

 おおさか東線は大阪市の東側を南北方向に結ぶ路線で、城東貨物線を旅客化した。08年に放出~久宝寺間が開業済み。放出~新大阪間が延伸開業区間だ。大阪市の東西の鉄道路線を結ぶタテ糸として交通ネットワークを形成する。

 三陸鉄道リアス線については、JR東日本の山田線のうち、東日本大震災の被災で不通となった宮古~釜石間について、線路を復旧させた上で三陸鉄道に移管。これで三陸鉄道は久慈~宮古間の北リアス線と、釜石~盛間の南リアス線の間がつながり、長大な三陸鉄道リアス線に一本化された。

 3月31日は横浜シーサイドラインが運営する金沢シーサイドラインで金沢八景駅を移転。約0.2キロの延長で、京急電鉄金沢八景駅に近づけた。利便性が増し、乗客も増加傾向になった。しかし残念なことに、2カ月後の6月1日に新杉田駅で逆走事故が起きた。

 さて、未来へ目を向けると、10月1日に「ゆいレール」こと沖縄都市モノレールが延伸開業予定だ。現在は那覇空港~首里間の12.9キロ。延伸区間は首里~てだこ浦西間の4.1キロ。てだこ浦西駅は沖縄自動車道の沿線で、西原ICの南東にある。てだこ浦西駅付近一帯は自動車交通とモノレールの結節点として整備し、沖縄自動車道のスマートIC、観光バスターミナル、レンタカー施設を誘致する。那覇空港に降りた観光客は、ゆいレールで那覇市内の渋滞を回避し、てだこ浦西駅から定期観光バスやレンタカーに乗り換えられる。

 復旧開業路線として、JR西日本の芸備線の中三田~狩留家間が10月下旬に再開予定。18年7月の豪雨災害で不通になっていた。

【更新:2019年8月16日17時15分 情報を追記しました】

 11月30日からは相模鉄道とJR東日本の直通運転が始まる。相模鉄道の西谷駅から新横浜線が分岐し、JR東日本の羽沢貨物線と接続。接続点には羽沢横浜国大駅が開業する。直通列車は1日当たり46往復。相鉄線内は本線の海老名~西谷間、新横浜線の西谷~羽沢横浜国大間を運行し、JR東日本は湘南新宿ライン経由で新宿まで。朝の一部の列車はさらに大宮方面へ乗り入れる。

 20年3月に、富山ライトレール富山港線と富山地方鉄道市内線の直通運転が始まる。富山港線が富山駅高架下へ延伸し、既設の市内線富山駅と接続する。これに先立ち、2月に富山ライトレールは富山地方鉄道に吸収合併される。直通電車は30分間隔の運行予定。このほかに富山港線、市内線環状系統の折り返し運転などもある。開業日は決まっていないけれども、当日は開業イベントが実施され、富山港線と富山地方鉄道市内線が終日無料になる。

 運行再開区間として、東日本大震災と原発事故で運休となっていた常磐線の富岡~浪江間が年度末までに復旧の見通しとなっている。

【更新:2019年8月16日17時15分 情報を追記しました】

・2020年度

 新規開業・延伸開業予定はない。熊本地震で被災した豊肥本線の肥後大津~阿蘇間が復旧の見通しとなっている。

・2021年度

 22年3月に宇都宮ライトレールの優先整備区間が開業予定。宇都宮市と芳賀町にまたがる路線で、JR宇都宮駅東口~本田技研北門間の14.6キロ。このうち約9.4キロは道路と軌道の併用区間。約5.1キロは鬼怒川橋梁前後、ほか1カ所は高架区間の専用軌道となる。

 只見線の会津川口~只見間は21年度を目標に復旧作業が進んでいる。11年の福島豪雨で被災し不通となっていた。

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最終更新:8/23(金) 22:51
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