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白い大便が出たら注意、がんの症状かも 専門医に聞く

8/16(金) 11:49配信

福井新聞ONLINE

 妻(40代)から「白い大便が出た」と相談されました。すぐ病院で診てもらったのですが、異常は見つかりませんでした。しかし、その後も数回、便に白いものが混ざることがあったようです。現在は普通の便になりましたが、問題ないのでしょうか。(福井県福井市、男性)

【お答えします】野村佳克・福井県済生会病院内科医長

■「脂肪便」の場合は経過観察

 相談者のように、白い便が気になる方が外来を受診、または他院からご紹介を受けることが時々あります。特に心配がいらない場合と、がんを含めて問題がある場合があります。

 脂肪分の多い食べ物を食べ過ぎた場合に、消化不良を起こし、「脂肪便」という白っぽい便が出ることがあります。特徴は便自体が軽く、便器の水に浮きます。基本的に経過観察でよいのですが、時に膵臓(すいぞう)の働きが落ちると脂肪分を分解する膵酵素が出にくくなるので、脂肪便となることがあります。白い便が連日みられる場合は一度、医療機関を受診することをお勧めします。

 脂肪便の予防としては、脂っこいものや、お酒を少し控えることがよいと考えます。

■胆管がつまる場合 結石か、がんの恐れも

 通常の便の色(黄褐色や茶褐色)は、脂肪の分解を助ける胆汁に含まれるビリルビンによるものです。胆汁は肝臓で作られた後、胆管を通って十二指腸に流れていきます。主にこの胆汁の通り道である胆管がつまると、白っぽい便になります。

 胆管がつまる原因は、胆管内の結石によるものと、胆のうや胆管、十二指腸乳頭部など、がんによるものもあります。特に、乳頭部がんは動揺性の変化がみられ、白い便が続いて、時に普通の色の便が出ることもあります。乳頭部の確認のため内視鏡検査が必要です。

 相談者は、医療機関で全身精査を受けて、大きな問題がなかったようですので、脂肪便などの経過観察でよいケースであると考えます。ただし、定期的なチェックは必要ですので、1年に1回は人間ドックなどで腹部超音波検査や採血検査を受けるようにしてください。

福井新聞社

最終更新:8/16(金) 11:49
福井新聞ONLINE

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