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アルファ ロメオのSUV「ステルヴィオ」を生まれ故郷のイタリア・ステルヴィオ峠で味わう

8/16(金) 16:31配信

MOTA

秀逸なディーゼルエンジンが引き出す心地いい走り

そんな環境でステルヴィオは、実に生き生きとしていた。
今回試乗したのは「2.2 TURBO DISEL Q4」。文字通り2.2リッターの排気量を持つ直列4気筒ディーゼルターボ(210PS/470Nm)と8速ATの組み合わせは、街中から高速道路までの広いレンジを巧みにカバーしていた。
比較的狭い道が多いイタリアの街中では、高い車高とディーゼルターボのピックアップが大柄なボディサイズを上手に補う。いやむしろ、身軽ささえ感じさせてくれるほどであった。

高速巡航ではエンジン回転が低く抑えられるため、長距離移動がとても快適だ。そして追い越しでは、少しアクセルを踏み込むだけで十分な加速をしてくれる。このあたりはライバルたちよりもキャパシティが少し大きい、2.2リッターターボの排気量が効果を発揮していた。

だがステルヴィオが一番本領を発揮したのは、アルプスの山々が眼前に現れてからであった。
鮮烈なのはそのターンインだ。12:1というスーパークイックなステアリングのギアレシオは、ためらいもなくノーズをコーナーの内側へと差し込んで行く。

このクイックレスポンスに安定を与えてくれるのは、粘り腰のサスペンションだ。また4WDながらも前輪の駆動がアンダーステアを誘発することもなく、実に美しいコーナリングフォームを保つことができる。タイヤが無粋なスキール音をたてない様子からしても、エンジン出力は絶妙なバランスで4輪に配分されているのだろう。これこそがFRベース4WDのメリットである。

コーナーを立ち上がるときに、アクセルを床までグッと踏み込む。レブリミットは5000rpm付近と低めだが、そこまできれいに吹け上がるエンジン特性にはディーゼルらしからぬ切れ味がある。全開加速は圧倒的というほどではないが、8速ATのステップ比がこれをそつなく補って加速感をつないでくれる。

SUVとしては、まことにスポーティな一台である。これにがっぷり四つな存在として、真っ先に思い浮かぶのはジャガーFペイス。ポルシェ・マカンの完璧ぶりに抗いたいなら、ステルヴィオは最右翼の存在だと言えるだろう。

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最終更新:8/19(月) 16:32
MOTA

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