ここから本文です

アルファ ロメオのSUV「ステルヴィオ」を生まれ故郷のイタリア・ステルヴィオ峠で味わう

8/16(金) 16:31配信

MOTA

アルプスに敬意を抱いたアルファロメオ流儀のSUV

さて肝心なステルヴィオ峠の印象だが、つづら折りの道程は慣れてくると単調さを感じたことも事実だった。急斜面の山肌を切り開くべく作られたその道は、直線をヘアピンカーブでつなぐ山道。登山鉄道でたとえればスイッチバック的なルートであり、コースとしては極めてシンプルなのだ。

ただこれは、アルプスの山々を生活の場とした人々が生き抜くための単調さだろう。そしてその急斜面はむしろ、現在はロードレーサーたちに愛されているようだった。その証拠に路面には、沢山のチョーク跡があり、日中になると老若男女実に幅広い年齢層のサイクリストがこの坂道を登っていた。パッソ・デッロ・ステルヴィオは「ジーロ・デ・イタリア」をはじめとした、数々のロードレースの舞台なのだ。観光地化された頂上は、ヨーロッパ中から集まったサイクリストたちで賑わっていたのである。

ジグザグな道を登り切ると牧草地帯が始まり、山道は適度なR(アール)をもったワインディングへと変化して行った。むしろこうした道の方が、車輌開発には適している。そしてアルプスには、こうした道が無数に存在するのではないかと思う。
いわば“パッソ・デッロ・ステルヴィオ”のジグザグ道はアルプスの山々を想起させるアイコンであり、ルノー“アルピーヌ”、BMW“アルピナ”と並ぶイタリア流のアルプスネーミングなのだろう。そのあまりの雄大さ、サイクリストやツーリストたちが愛する大自然。これを知らずして、運動性能だけを語ることはあまりにもったいなかった。アルファロメオとは、相変わらずロマンチックなメイクスである。

[筆者:山田 弘樹/写真:FCA]

3/3ページ

最終更新:8/19(月) 16:32
MOTA

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事