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なぜ国産車は右ハンドル? 日本で左ハンドルの輸入車に乗るメリット・デメリットとは

8/16(金) 10:30配信

くるまのニュース

かつては右ハンドル/左側通行は少数派ではなかった

 日本は、道路交通法により左側通行と決められており、クルマは左側通行に適した右ハンドルが主流です。

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 しかし、世界的に見れば、日本と同じ左側通行/右ハンドルを採用する国は全体の約3割で、欧州ではイギリスを含むわずか4カ国のみ。アジアではインド周辺、アフリカでは南部の一部、豪州では概ね左側通行です。

 左側通行と右側通行の国が存在するのは、なぜなのでしょうか。

 現在は右側通行の欧州でも、中世以前は左側を歩いていたといわれています。9割の人が右利きであることから、道で盗賊や敵などに襲われたときに右手で武器を持って戦うためといわれています。

 ところがフランスの皇帝ナポレオンが、すでにフランスで施行していた右側通行を支配下の欧州各国に浸透させました。その理由は、「ナポレオンが左利きだったから」「戦術の変更」「剣から銃に武器が移行したこと」などといわれています。

 日本が左側通行になったのは、明治時代より前のことです。日本では、武士が刀を左に差しており、刀の鞘が歩行中に対向する歩行者に当たって刃傷沙汰にならないように、また、文明開化の際に影響を受けたイギリスに倣ったなどといわれていますが、江戸時代は右側通行だったという解釈もあるようです。

 日本で左側通行の明文化が行われたのは、1881年(明治14年)の「警視庁通達」で、1900年(明治33年)には警視庁が制定した「道路取締規則」で正式に規定されています。しかしこれは東京のみとされ、1920年(大正9年)に全国で施行される「道路取締令」が制定され、全国にルールを広めていきました。

 なお、「クルマは左、歩行者は右」という規則になったのは、1949年(昭和24年)施行の「改正道路交通取締法」以降です。

 現在、日本で販売される国産車のハンドルは、右側に配置しています。日本と同じ左側通行のイギリス車のハンドルは右、右側通行のドイツ車やフランス車、イタリア車、アメリカ車などのハンドルは左にあり、その国が右/左のどちらを通行するかによってハンドルの位置が決まっています。
 
 日本で右側通行の国のクルマを輸入する場合、かつては左ハンドルのクルマが上陸していましたが、昨今では多くの輸入車が日本の道路事情に合わせた右ハンドル仕様になっています。

 しかし、欧米、とくにアメリカ車で右ハンドル車が導入された歴史は浅く、欧州車も1980年代から90年代では左ハンドルが日本に輸入されるのが当たり前でした。

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最終更新:8/16(金) 14:04
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