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意識 世界に向ければ結果 「環境に誇りを」群馬にエール 日本サッカー協会 田嶋幸三会長に聞く

8/17(土) 6:01配信

上毛新聞

◎「審判レベル向上 必要」と指摘も

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(61)が、前橋市内で上毛新聞の取材に応じた。J3ザスパクサツ群馬を評価し、日本代表の2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会予選を展望。群馬県の整った競技環境や指導陣に触れ、「環境に誇りを持って」とエールを送った。(聞き手・落合琢磨)

―会長就任後、育成に手腕を発揮している。群馬県サッカーの印象は。

 前橋育英高や前橋商高に加え、最近では桐生第一高などからも良い選手がどんどん出ている。何といっても、前橋育英高の全国制覇はすごいことだ。大きな大会を開催できるサッカー場が豊富にあり、優秀な指導者にも恵まれている。群馬のサッカー関係者は環境に誇りを持ってほしい。中町公祐(高崎高出身)はアフリカのザンビアでプレーしているし、人材も豊かだ。

―カタールW杯のアジア2次予選が来月始まる。FW鈴木武蔵(札幌)の招集、活躍はありそうか。

 F組の日本が対戦するのはミャンマー、モンゴル、タジキスタン、キルギス。簡単なグループではない。予選はどんでん返しがいくらでも起こる。気を抜かずに勝ち進むことが大切だ。FWは大迫勇也(ブレーメン)上田綺世(鹿島)らがいるが、全体として層が薄く、今がチャンス。ぜひ食い込んでもらいたい。

―久保建英(レアル・マドリード)ら若い世代が海外で活躍している。

 日本サッカーが常に世界を意識し、レベルアップしてきた結果だ。「国内だけで勝てば良い」という意識を持ちたくない。多くの先輩がつないできた育成が実ってきた証拠。日本は育成のベースがしっかりしている分、意識を世界に向ければ結果は出せる。

―ザスパクサツ群馬が所属するJ3の位置付けは。

 単純にJ1、J2への通過点にしてはいけない。下部にはいるが、地域密着でクラブの魅力を伝え、昇格していくことが大事。強くなることで、県民にも存在をより分かってもらえると思う。

―ザスパの布啓一郎監督は、自身が務めたJFAアカデミー福島スクールマスターの後任だった。

 布監督は市船橋高(千葉)で成功を収め、日本協会を経てJリーグへ移った。彼のような指導者がJリーグで活躍し、成功することが一つのモデルケースになる。試合によって柔軟に戦術を変え、選手をやる気にさせる引き出しをたくさん持っている指導者だ。

―ザスパが今後さらに発展するには。

 運営会社の奈良知彦社長をはじめとしたフロント、布監督も非常に頑張っている。ぜひ皆さんに応援してほしい。チームの強さと集客はつながっている。とにかく勝つことが大事だ。専用のスタジアムや練習場も大切だが、そのためにはとにかく勝って結果を出すしかない。

―J1では今季、誤審が大きな問題となったが、J3でも微妙な判定が相次いでいる。

 審判も全てのプレーが見えるわけではない。その誤差をなくしていこうと、J1でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入を議論している。問題の起きた試合の審判だけを責められない。Jリーグの考え方もあると思うが、審判をサポートしていく方法を増やしていかなければと思う。日本協会としては、審判のレベルを上げていくことが必要だ。

【略歴】たしま・こうぞう

 1957年11月、熊本県生まれ。80年に日本リーグの古河電工(現J2千葉)入りし、日本代表でも活躍。引退後は世代別の代表監督や技術委員長を歴任した。国際サッカー連盟(FIFA)理事、日本オリンピック委員会(JOC)常務理事も務める。2016年3月から現職。

最終更新:8/17(土) 6:01
上毛新聞

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