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実在する「常識超え駅弁」 焼きたてステーキ、刺身、生野菜 工夫で新鮮・できたて実現

8/17(土) 11:00配信

乗りものニュース

シャキシャキ野菜がぎっしり

 駅弁に限らず「中食」といわれる持ち帰りの弁当や惣菜の野菜は、できてから食べるまで時間が空くため、飲食店で提供するよりも厳重な鮮度管理を余儀なくされます。そのなかで、たっぷりの生野菜が添えられている駅弁がJR中央本線の小淵沢駅(山梨県北杜市)にあります。

【写真】小淵沢駅にはこんなメニューが

 2020年に発売50周年を迎える「高原野菜とカツの弁当」は、レタスやトマト、カリフラワーなどの野菜が、おかずの半分近いスペースにぎゅうぎゅうに盛り付けられているのです。

 生野菜は、レタスを中心に季節によって変わります。小淵沢駅の駅弁を製造・販売する丸政は、野菜の洗浄や管理などを通して、野菜の味をしっかりと残すようにしています。

 この「高原野菜とカツの弁当」や看板商品「元気甲斐」などは、賞味期限が6時間程度と通常の駅弁より短く設定されています。「高原野菜とカツの弁当」のチキンカツが入った「丸政のチキンカツ」は東京の新宿駅などでも購入できる場合がありますが、野菜入りの「高原野菜とカツの弁当」はこの賞味期限の関係で、小淵沢駅まで行かないと買い求めることができません。

 また、松本駅弁「地鶏めし」は、全体の3分の1ほどをリーフレタスなどの生野菜が占めています。レタスの上に添えられた赤とさか(海藻の一種)の食感も楽しく、つやつやに輝く鶏肉照り焼きと鮮やかな野菜は、見た目も楽しませてくれます。

『ミシュランガイド』掲載店のレアステーキを列車内で

「調理したて」の駅弁は、JR根室本線の池田駅(北海道池田町)で味わえます。「十勝ワイン漬ステーキ弁当」は、焼きたてのステーキを駅弁で楽しめるのです。その肉は、表面以外はレアの状態を保ち、身の柔らかさや肉汁の香ばしさに驚くばかりです。

 このステーキに使用されるのは、希少価値が高いことでも知られているブランド牛「池田牛」。特産である赤ワインの製造過程で生じるワインオリを与えて育った肉を、調理過程で赤ワインにしっかりと漬け込んでいます。また、このステーキを焼く「レストランよねくら」の実力も相当なもので、食堂とともに駅弁業者として1905(明治38)年から100年以上の歴史があり、2012(平成24)年には『ミシュランガイド』にも掲載されたほどです。

 この駅弁は予約制。事前に電話すると、駅のホームまで持ってきてくれます。お釣りが出ないように代金を準備して、池田駅到着の前にドアに移動しましょう。もちろん池田駅で下車し、店や駅構内でゆっくりいただくこともできます。

 池田町は、吉田美和さん(DREAMS COME TRUE)の故郷としても知られ、ドリカムの歌詞や吉田美和さんに所縁のあるスポットが町内に多数あります。池田駅から特急「スーパーおおぞら」に乗車する際は、数分は鳴り響く池田駅オリジナルの改札メロディ「晴れたらいいね」「ALMOST HOME」をお聞き逃しなく。

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最終更新:8/29(木) 20:38
乗りものニュース

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