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平川亮、キャリア初優勝! ランク首位にキャシディが浮上|スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ

8/18(日) 18:13配信

motorsport.com 日本版

 スーパーフォーミュラ第5戦もてぎの決勝が行われ、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮がキャリア初優勝を挙げた。

【リザルト】スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ 決勝レース

 真夏日の天候となったツインリンクもてぎ。気温と路面温度は非常に高くなったが、スタート時刻直前には上空に雲が広がり、路面温度が若干低くなった。

 いよいよフォーメーションラップ……というところで山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がエンジンストールを喫してしまった。山本はなんとか再始動し、フォーメーションラップに入ったが、最終的にピットレーンスタートを選択した。

 各車フォーメーションラップを終え、グリッドにマシンが揃ったと思われたが、パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)とハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)の2台がエンジンストールにより停止。結局スタートがディレイされ、周回が1周減算されて51周へと変更されることが通知された。なお、ストールしたオワードとニューウェイは最後尾からのスタートとなった。

 スタートではPPスタートのアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がホールショットを決めた。また7番グリッドの小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は絶好のスタートを決め、一気に4番手までポジションを上げた。

 オープニングラップはパロウ、平川亮、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)というトップ3の並びとなった。そこに小林、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、国本雄資(KONDO Racing)が続いた。

 そしてニューウェイ、オワード、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)の3人が1周目からいきなりのピットインを実施。ソフトタイヤへと交換してコースへ戻った。

 3周目にはミディアムタイヤを履く野尻智紀(TEAM MUGEN)がソフトタイヤの山下健太(KONDO RACING)にあっという間にオーバーテイクされてしまうシーンも見られ、タイヤ間のペース差が大きいことが見て取れた。

 先頭集団のパロウ、平川、福住は概ね1.5秒ほどの等間隔で周回を重ねていく。

 4周目終わりにニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がピットイン。ソフトタイヤへの交換と燃料補給をすませてコースへ戻った。

 その後ろではビクトリーコーナーで牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が半分スピンするような形でマシンを止めてしまった。ただ、セーフティーカーは出されずにマシン回収がなされた。

 トップのパロウは、若干だが平川にギャップを削られ初めており、その差は徐々に1秒を切るようになっていく。そして0.6秒ほどにまで差は詰まるも、追い抜くまでには至らない状況が続いた。追われるパロウはリヤが滑る挙動なども見られたが、それでも平川を抑え続けてみせた。

 3番手の福住は、一時は2秒ほどギャップのあった小林に徐々に迫られてしまい、17周目にはプレッシャーをかけられるほどに両者は接近した。

 20周目にして既に半数以上のドライバーがピットインし、タイヤ交換義務を消化。ソフトを2回使用する2ストップ作戦だと思われるドライバーも散見された。

 先頭のパロウ、平川といった未ピットインの面々は若干ペースが徐々に落ち始め、当初は1分35秒台だったペースが1分37秒台にまで後退。後方でタイヤ交換を済ませているドライバーらは1分35秒台などで走行し、徐々にその差を詰めていった。

 23周目、平川がついにパロウをパス。パロウが90度コーナーからの脱出でラインを外し、そこを平川が突いた格好だ。そして2番手にポジションを落としたパロウは、平川に追い抜かれた後からガクッとスピードが落ち、3番手の福住にも接近を許してしまった。

 ただ、パロウはセクター後半からスピードを取り戻して走行を続けた。

 先頭に躍り出た平川はペースアップし、徐々にパロウとの差を広げていく。29周をこなした時点でのパロウとの差は5秒ほどだった。

 33周目、4番手の小林は遂に福住を捉えた。お互いにOTS(オーバーテイクシステム)を作動させつつターン3に突入すると、小林がインに鋭く入り込み、そのままオーバーテイク。3番手に浮上した。

 小林はそのまま2番手のパロウにも一気に追いつき、追い抜きを狙っていく姿勢を見せた。小林は35周目のダウンヒルストレートでパロウに並ぶと一気にブレーキングでスモークを履きながらオーバーテイクを狙った。しかしアウト側からはスペースが無く追い抜く事はできなかった。

 その次の周にもターン1、ターン3と続けてバトルを挑む小林だったが、いずれも追い抜くことができずに終わってしまった。

 こうして2番手集団がバトルを演じている間に、平川は12秒と大きくリードを広げていった。

 37周目で先頭の平川はピットイン。燃料交換とタイヤ交換(ソフト→ミディアム)を済ませ、6番手でコースへ復帰した。

 トップを走る小林は未だタイヤ交換義務を消化していないが、1分36秒004とペースを上げて猛プッシュ。平川、パロウに対してのギャップを少しでも広げようとしていた。ただ、当時の小林のタイヤにはロックアップしたことによるフラットスポットが生じており、限界に近かった。

 その小林は42周目にピットインしてミディアムタイヤを選択。平川の後ろ、2番手で復帰した。

 3番手争いはパロウとキャシディが接近。44周目にはキャシディが90度コーナーで攻めるが、パロウはこれを抑え続けた。しかし次周は抑える事ができず、90度コーナーで3番手が入れ替わった。

 2番手の小林はミディアムタイヤでも良いペースで飛ばし、残り5周で平川とのギャップを7秒まで広げた。

 レースは残り3周。小林はそれまで、毎周のように平川との差を縮めていたが、まだこの時点での差は6秒ほど……平川初優勝可能性が大きくなった。

 そして最終周、小林がギャップを更に1秒詰めたが、平川との差は完全には埋まらず……結局平川がトップでチェッカーを受け、スーパーフォーミュラでのキャリア初優勝を挙げた。

 2位は小林。ソフトタイヤでの第1スティントを引っ張り、7番グリッドから表彰台へと見事な追い上げを見せたが、タイヤを傷めなかったら、もっと早く福住仁嶺を抜くことができていれば……など、多くのたらればがあれば、より上位のフィニッシュも可能だったかもしれない。

 3位はキャシディ。2ストップ作戦を採るドライバーも多い中、1ストップ作戦をまとめ上げ、ポイントランキングで首位へと躍り出た。

永安陽介

最終更新:8/18(日) 18:13
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