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【勝負の分かれ目 札幌記念】凱旋門賞が楽しみになった日本代表2頭の走り

8/18(日) 18:57配信

netkeiba.com

 GI馬が4頭、うち2頭はここから凱旋門賞に向かう予定という超豪華メンバーの第55回札幌記念のゲートが開いた。

 エイシンティンクルが好スタートからハナに立ち、クロコスミア、サングレーザー、ワグネリアンらがつづく。

 クリストフ・ルメールが乗る1番人気のフィエールマンは後方の外、その2頭内の内埒沿いに、1枠1番から出た川田将雅のブラストワンピースがつけている。

 川田はこう話した。

「この枠になった時点で、嫌なイメージの並びでした。終始いい流れではないなかでの競馬で、レース展開は苦しいものでした」

 向正面に入るとエイシンティンクルがリードを広げ、2番手を5馬身ほど離した単騎逃げの形になった。

 1000m通過は59秒9。

 3コーナーに入るとペースが上がり、エイシンティンクルのリードが小さくなった。

 ワグネリアンが抜群の手応えで3番手から先頭をうかがう。騎乗した福永祐一はこう振り返る。

「両前脚を落鉄していました。思い描いていた以上の競馬ができましたが、最後伸び切れなかったのは、落鉄の影響がたぶんにあったと思います」

 ワグネリアンが内の3頭に並びかけて4コーナーを回った。ブラストワンピースはワグネリアンの内、フィエールマンは外に進路を取り、直線に向いた。

「4コーナーで道をつくりにいこうとしたが、道がなかった。ワグネリアンが動いて前がバラけたので助かりました」と川田。

 一方のルメールは「札幌だから内がいいのはわかっていた。だけど、安全に外に行きました。一番の目標は次(凱旋門賞)です」と話した。

 ラスト200m。先頭はサングレーザー。ワグネリアンが外から並びかけようとしたが、これら2頭の間からブラストワンピースが猛然と伸びてくる。

 大外からフィエールマンも末脚を伸ばし、差を詰めてくる。

 1完歩ごとに前を追い詰めたブラストワンピースが、サングレーザーをクビ差で差し切ってフィニッシュした。

 勝ちタイムは2分0秒1。

 管理する大竹正博調教師はこう話す。

「力のいる馬場が味方しましたね。瞬発力勝負になると分が悪いのですが、馬と馬との間にスペースができたので、勢いをつけることができました」

 父ハービンジャーはイギリスでGIナッソーステークスを勝ったディアドラと同じ。やはり、パワーと底力勝負になると強い。

 3着に追い込んだフィエールマン陣営も、手塚貴久調教師が「悪いレースではなかった」と言ったように、「次」への手応えを得ることができたようだ。

 ブラストワンピースとフィエールマンの凱旋門賞での走りが楽しみになった。

(文:島田明宏)

最終更新:8/18(日) 18:57
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