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台風による品薄、徐々に解消へ 奄美の南3島 下り便5日ぶり入港

8/18(日) 13:03配信

南海日日新聞

 台風9号、10号による高波の影響で鹿児島―奄美群島―沖縄を結ぶ定期船の欠航が長期化していた鹿児島県の徳之島、沖永良部島、与論島に17日、本土から生活物資などを積んだ下りの船が5日ぶりに入港した。各島のスーパーには久しぶりに牛乳やパン、生鮮品などの商品が陳列され、買い物客でにぎわった。今月7日ごろから続く各店の品不足は今後数日かけて徐々に解消されそう。また島内の飲食店なども食材不足が解消に向かい、安堵(あんど)の声が聞かれた。

 島内への食料品などは鹿児島発の下りの船による入荷がほとんど。徳之島以南の3島は7日から船の欠航が続き、台風9号が遠ざかった12日に下りの船が入港したものの、台風10号の影響で再び欠航が続いていた。

 17日は早朝から夕方にかけて南3島には、臨時便を含め計3便の下りの船が生活物資を積んで入港した。

 和泊町のAコープ和泊店(喜坂幸治店長)は開店時の午前9時半から新たな商品が並び、両手に買い物袋を抱えて店を出る人の姿が見られた。同店ではお盆帰省中の学生など臨時のアルバイトを雇い、品出し作業を急いだ。野菜、果物など一部の青果品は18日の下りの船で入荷予定。

 同店の喜坂店長は「この10日間余り、お客さんから『(品物は)いつ入るの』と何度も聞かれ、そのたびに申し訳なく感じていた。特にお盆時期だったので余計に頭が痛かった」と話し、買い物客でにぎわう店内の様子に「ようやく(通常に)戻り、ほっとしました」と胸をなで下ろした。

 和泊町の通村さとみさん(56)は「やっと生鮮食品が買えてよかった。お盆中はご先祖にも『ごめんなさい。あるもので許してね』と謝った。今回改めて普段は当たり前に物があることへの感謝と、その一方で離島の大変さも感じた」と話した。

 徳之島町亀津で1992年から居酒屋とカラオケ店を経営する清水正さん(61)は「仕入れ食材の品薄がここまで長引いたのは開業以来初めて。期間中は帰省者や観光客の来店も例年より少なかった」と振り返った。

 この日、刺身の取引先の漁船からの納品も再開され「ぷりぷりのシビ(新鮮なキハダマグロ)が入ったよ」と笑顔を見せた。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/18(日) 13:03
南海日日新聞

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