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北朝鮮が迎撃できないミサイルを発射!?元自衛艦隊司令官「アメリカの技術が使われていると疑わざるを得ないものも」

8/18(日) 10:04配信

AbemaTIMES

■「安倍総理とトランプ大統領の発言にも問題がある」

 一連の発射について、岩屋毅防衛大臣は「あらゆる空からの驚異に対応できる総合ミサイル防衛体制をしっかりと整えていきたいというふうに考えている」と述べている。

 新たな脅威になりかねないイスカンデル型ミサイルへの対抗手段について、香田氏は「弾道弾防衛体制を取っているのは世界で日米、そしてイスラエルだけで、高い軌道を飛んでくるものに対してはイージス・アショアまたはイージス艦で撃ち落とす。そして撃ち漏らしたものをPAC3で撃ち落とすということを日本は考えていた。イージス艦の発射台には90発の弾を詰めることができ、1割程度が弾道ミサイル、残りの9割は大気圏を飛ぶミサイルを落とす能力を持っている。また、PAC3は最終段階で迎撃できるので、いきなり迎撃能力がゼロになるという論議は乱暴だ。仮に北朝鮮が新たな弾道のものを撃ってくるとなると、命中率は相当低くなるとは思うが、現状の体制を取りながら、北朝鮮の将来の技術開発に対抗していくべきだ」と説明する。

 「イスカンデルのようなものが出てくることは予想されていたので、アメリカでは開発が終わって配備が始まっている。日本でも中期防衛力整備計画でSM6という新しいミサイルを海上自衛隊の艦艇に配備する予定だ。ただ、日本は計画が5年は変わらないので、どうフレキシブルやっていくかという政策的な問題がある。一番高いもので一発あたり数十億するが、東京に飛んでくる核を撃ち漏らす可能性がある、ということを国のリーダーは考える必要があるし、優先順位と時期を決めるのが政治家の責任だ。また、配備地の問題が解決されていないイージス・アショアについても、予算を削減するために攻撃に備えた能力を落としてしまった。北朝鮮がそこまで見ていたのかは分からないが、元々は大気圏内で撃ち落とす能力を持っていたので、これを戻すといったことも考えるべきだろう」。

 その上で安倍総理の「我が国の安全保障に影響を与えるようなものではないことは確認されている」、トランプ大統領の「あれは短距離ミサイルだ。他の国も発射しているだろう」という発言に対しては、次のように指摘した。

 「安倍総理は、日本には直接飛んでこないという意味で“直接的な脅威はない“という言い方をされたのだろうが、時間は動いている。北朝鮮が技術を中距離ミサイルに応用すること、韓国が非常に不安定になるということを踏まえれば、将来の我が国の安全保障に影響することになる。やはり国民に対して、“常に枕を高くして寝られる状態ではない“というような言い方をした方が良かった。トランプ大統領も、“俺とあいつの、ICBMをやらないという約束は違えていない“という意味で発言したのだろうが、韓国には2万8000人のアメリカ軍、家族を入れれば5万人がいて、一時訪問も含めれば50万人のアメリカ人がいる。北朝鮮が今回撃ったものは全て韓国が第一次目標になるし、対抗が難しいものが出てきたということについては、合衆国の国軍司令官として明確に不安だと言うべきだった」。

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最終更新:8/18(日) 10:04
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