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日本のど真ん中、東海・北陸の高速バス事情 外国人が押し寄せる山間部 海沿い路線も変化

8/18(日) 11:00配信

乗りものニュース

東名の開通は早かったが、高速バスの発展が遅れた静岡

 東海・北陸地方は本州中央部という立地から、首都圏や京阪神、あるいは東海の中心である名古屋と各都市のあいだで高速バス網が充実しています。しかし歴史を紐解くと、東名高速、北陸道、東海北陸道それぞれの沿線の特徴があり、高速バスが発展した時期が異なります。たとえば静岡県などは、首都圏と名古屋どちらにも片道3時間から4時間という高速バスにとって好立地にありながら、実は長いあいだ高速バスの発展が遅れていたのです。

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 この地方で最初に開通した高速道路は、1969(昭和44)に全通した東名高速です。当時、運輸省(現・国土交通省)の方針により、国鉄バス(現・JRバス各社)と東名急行バスの2社に、東京と静岡県、愛知県を結ぶ高速バスの営業免許が与えられました。東名急行バスは、沿線で路線バスを運行する東急、小田急、静岡鉄道、遠州鉄道、名鉄等々が共同出資して設立された、高速バス専業の事業者です。同じ年、静岡鉄道(現・しずてつジャストライン)や遠州鉄道などが運行していた静岡県内の路線バス(静岡~浜松、静岡~沼津など)も東名高速経由となりました。

 しかし、ある種の「お役所意識」があった国鉄バスや、多数のバス事業者の寄り合い世帯だった東名急行バスは上手に市場開拓ができませんでした。後者はわずか6年で廃業に追い込まれたほどです。静岡県内の路線も、JR発足後に鉄道の利便性が向上したこともあり、静岡~御前崎線(現在は静岡~相良線)を除いて、いったん廃止されます。

 高速バスの発展が遅れていた静岡県の流れを変えたのは、2005(平成17)年、中部国際空港の開業です。かつて東名急行バスに出資して失敗した経緯から、高速バス事業に消極的だったしずてつジャストライン、遠州鉄道が同空港への空港連絡バスに参入し、これを機に両社がそれぞれの地元から横浜、東京(渋谷、新宿)、大阪などへ高速バスを続々と開設しました。地元の名士企業である路線バス事業者が自ら高速バスを運行すれば、地元での認知は一気に高まります。ほかの地方では1980年代後半に起こった高速バスの路線開設ブームと同じ現象が、静岡県では約20年遅れてやってきたのです。

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最終更新:8/19(月) 7:34
乗りものニュース

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