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ブレックスメンタリティを作り上げる安齋竜三(前編)「やるからには勝ちに行く」

8/19(月) 12:35配信

バスケット・カウント

「天皇杯の決勝で負けたことが大きい出来事だった」

文=丸山素行 写真=バスケット・カウント編集部、B.LEAGUE

昨シーズンの栃木ブレックスは連敗を一度も喫しないままレギュラーシーズンを49勝11敗を乗り切った。これは優勝したBリーグ初年度を上回る成績。チャンピオンシップではセミファイナルで千葉ジェッツに敗れたが、ケガ人続出の状況でもチームスタイルであるディフェンスとリバウンドが揺らぐことはなく、試合終盤に異常なまでの勝負強さで勝ちきる戦いぶりを披露した。今夏から宇都宮ブレックスへとチーム名は変わるが、そのカルチャーは不変である。2年前の秋にヘッドコーチへと昇格し、ブレックスのカルチャーを作り上げた安齋竜三に話を聞いた。

──まずは昨シーズンを簡単に振り返りたいと思います。東地区2位でチャンピオンシップに進出、セミファイナルで敗退。この結果よりも内容をどうとらえているかを聞きたいです。

ケガ人が出たり、比江島(慎)が入ってきたり、レギュラーシーズンはいろいろなことが起きました。その中でこの成績を残せたのは良かったと思っています。

実はプレシーズンをやっている時に「今季は行けるんじゃないか」と思っていたんです。負けると自信をなくしたり、「僕らがやっていることは正解なのか?」という不安が選手たちにも出てきますが、そういうのが少なくて、どんどん良くなっていきました。難しいのは分かりますけど、本当のことを言えばファイナルには行きたかったですね。

──千葉とは実力が拮抗していました。どんな要素が勝敗を分けたのでしょうか。

チームにとって天皇杯の決勝で負けたことが大きい出来事だったかなと思っています。あそこで勝つのと負けるのでは、いろんな部分がちょっと変わってきたのかなと。

──オーバータイムの残り3秒で富樫勇樹選手に逆転3ポイントシュートを許した試合ですね。

選手が8人か9人しかいない状況で、比江島もまだ合流していませんでした。本当に優勝寸前のところまでは行ったんですが。シーズンもそのぐらいの人数でやってきていたので、いっぱいいっぱいでした。あそこで勝っていたら、気分的にプラスになって疲労にも耐えられる。そこで負けて、心身ともに疲れがバッと出てきました。あそこで勝っていたら、展開も変わっていたかもしれないですね。

──天皇杯が一つのターニングポイントだったんですね。

あそこはポイントでした。比江島がいなくても優勝して、それにプラスアルファで比江島が加わる流れを作りたかったです。比江島が隣にいる時に「比江島が来て強くなったと言われないように勝とう」って、冗談で言っていたんです(笑)。

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最終更新:8/19(月) 12:35
バスケット・カウント

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