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【シンガポール】フィンテック資金調達額、上期は4倍近く

8/19(月) 11:30配信

NNA

 シンガポールでフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業による資金調達が増えている。業界のエコシステム(複数の企業が共存共栄する仕組み)が整備されていることなどが背景にある。2019年上半期(1~6月)の調達額は4億5,300万米ドル(約481億円)で、前年同期の4倍近い水準となった。
 コンサルティング大手の米アクセンチュアが発表した世界のフィンテック業界の資金調達に関する最新報告書によると、シンガポール企業の調達額は、アジア太平洋地域では中国、インドに次ぐ3番目の規模だった。成立した取引件数は48件で、前年同期の31件から55%増加した。
 分野別では、インシュアテック(ITを活用した保険サービス)関連が28%、決済関連が27%、融資関連が25%だった。
 企業別では、クラウドベースの統合基幹業務システム(ERP)を手掛けるデスケラ・ホールディングス(調達額1億米ドル)、保険や金融商品などの比較サイトを手掛けるゴーベア(同8,000万米ドル)、ネット通販の特典サービスなどを提供するショップバック(同4,500万米ドル)が大型案件だった。
 アクセンチュアの東南アジア諸国連合(ASEAN)金融サービス部門を率いるディビエシュ・ビスラニ氏は、シンガポールではフィンテックのエコシステムの醸成が進んでいることで業界の成長に対する投資家の信頼が増し、投資が拡大していると分析した。
 シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)がインターネット上の仮想銀行(デジタル・バンク)のライセンス交付を決めたことで裾野が拡大し、さらに投資を呼び込むことができるとの見通しを示した。
 世界全体の上半期の資金調達額は、中国での取引が減ったことで、29%減の220億米ドルに縮小した。

最終更新:8/19(月) 11:30
NNA

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