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「待合室が好きです」居場所がなかった私を救った言葉 「その普通って何?」問いかける漫画

8/22(木) 7:00配信

withnews

 【#withyou ~きみとともに~】
 「普通はこのくらいちゃんとやるんだよ」「あんたもお兄ちゃんみたいだったら良かったのに」。先生や母親の言葉の「正しさ」が、私の逃げ場をなくしていくーー。「わたしがおかしいから」と自分を責める主人公に寄り添ったのは、ある言葉でした。漫画のSNSを運営する「コミチ」とwithnewsがコラボし、10代の生きづらさに焦点を当て、「#わたしの居場所」をテーマに漫画を募集した企画。大賞に決まったのはコジママユコさん(33)の「しずかに」です。コジマさんは「『普通』という架空の姿にとらわれないで」と語ります。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)

【マンガ本編はこちら】「待合室が好きです」居場所がなかった私 実体のない「普通」を問いかける

コジママユコさんの「しずかに」

 「待合室が好きです」「ここでは何かが欠けていてもなじられることはないので」

 病院の待合室にたたずむ主人公の女の子。脳裏に浮かぶのは、自分の足りないところばかり指摘される毎日です。

 学校の先生には「なんでそれくらいで休んじゃうの?」「普通はこのくらいちゃんとやるんだよ」。家に帰れば母親に「ちゃんと受験勉強してるの…?」「あんたもお兄ちゃんみたいだったら良かったのに」。

 「先生もママもとてもただしい」。わかっているけど、先生や母親が望む通りにできない自分。気付くと、今まで言われた言葉たちで頭の中がいっぱいになっています。

 「怠けてるの?」「普通じゃない」「そんなのでこれから先やっていけないわよ」

 「ここにいる資格はないのに」ーー。主人公にとって、今の自分でいることを許される場所はありません。

 待合室から、診察室に呼ばれた主人公。医者に「最近はどうですか?」と聞かれ、「普通にやらなきゃって思うんですけどできなくて…」と、とつとつと語り始めます。

 「わたしがおかしいから悪いんですけど」。自分を責める彼女に、「うん…そうね」と医者は語りかけます。

 「あなたのような人はたくさんいますよ」

 目から鱗が落ちたように「本当に…?」と問う主人公。「ええ たーくさんいますよ」

 主人公は病院を出た後、道行く人たちを見渡します。すれ違う人々は「ふつうの人」に見えます。でも、「みんなふつうの人のふりをして つらい気持ちを隠しているの?」。医者の言葉を思い出し、涙を落とすのでした。

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最終更新:8/22(木) 7:00
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