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認知症患者を早期発見 土浦市、見守りシート導入

8/19(月) 6:00配信

茨城新聞クロスアイ

認知症で道に迷ったり、自分の家が分からなくなったりして行方不明になった高齢者らの早期発見につなげようと、土浦市は、事前に個別の個人情報を入力して行方不明時の捜索に生かす見守りシートを導入する。家族の同意を得た上で、捜索を依頼する警察や地域の協力者に情報提供する。市民や企業で認知症の人を助けるネットワークを強化する構え。

市が導入する「みまもりお願いシート」は、認知症高齢者らが行方不明になった際、正確に特徴を伝えるため、事前に個人情報を入手してシート(書類)に書き込む。行方不明の可能性がある人の家族らからの申請を前提とし、あらかじめ個人の情報や特徴を記入する。8月以降、希望する家族を募る。

シートの表面には、本人の写真や名前などの個人情報、身体的特徴、本人が行きそうな場所、緊急連絡先を記入する。裏面には家族や民生委員、ケアマネジャー、サポーターがシートを受け取って捜索や対応した内容を書き込む。

シートは家族があらかじめ本人が立ち寄りそうな店や関係先に配るほか、捜索時に提供する。詳細な個人情報の提供になるため、「配布先は家族で判断してもらう」(市高齢福祉課)という。

市は既に本人が身に着けられる小型のキーホルダーを配っている。キーホルダーには個人情報のID番号のみが記され、本人を保護した際にIDを市役所などに知らせると、IDを基に個人情報を検索でき、迅速に身元を照会できる仕組み。シートとキーホルダーは同課で配る。

市は、徘徊(はいかい)する認知症高齢者の早期発見・保護につなげようと、土浦警察署、市民ボランティアの見守りサポーターと連携し、「市ふれあいSOSネットワーク」を築く。

市は見守りサポーターを一般から募る。まずは認知症サポーター養成講座を受け、フォローアップ研修会を受講した94人を対象とする。

同課によると、土浦署管内で昨年の行方不明者は年間約200人あり、うち高齢者は約30人だった。同課は「行方不明になった人の命を守り、少しでも早く戻れるようにネットワークを活用する。認知症の人が地域で安心して出掛けられるように、地域で見守りをしていきたい」と強調した。(綿引正雄)

茨城新聞社

最終更新:8/19(月) 6:06
茨城新聞クロスアイ

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