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40ギガのピカチュウ画像をやりとり、社内データはテラバイト級――ポケモン社が「Box」「Googleドライブ」を使い分ける理由

8/19(月) 5:05配信

ITmedia NEWS

 「ポケットモンスター」シリーズの版権管理を手掛ける「株式会社ポケモン」(以下「ポケモン社」)。ピカチュウなどおなじみのキャラクターが米Nianticの「Pokemon GO」など他社のゲームに登場するのは、ポケモン社がIPを提供しているためだ。同社は他にも多様なパートナー企業と組み、ポケモンを起用した商品・サービスの展開を支援している。だが、保有するポケモンの画像・動画のデータ量が膨大であるため、共有や管理に苦労する場合が多いという。

【株式会社ポケモンの関剛氏】

40GBのピカチュウ画像をやりとり

 ポケモン社テクニカルディレクターの関剛さんは、Box Japanがこのほど開いた年次カンファレンス「Box World Tour Tokyo 2019」に登壇し、「キャラクターごとに、いろんな動きや表情の画像・動画があるため、データ量は非常に多いです。先日も、米国のパートナー企業に40GBほどのピカチュウの画像を送る案件がありました」と日々の仕事内容を話す。全キャラクターの素材を含めた、社内で管理しているデータの総量は「数十TB級です」という。

 そんなポケモン社は現在、膨大なファイルの共有・管理を効率化するため、オンプレミス環境の利用を減らしてクラウドサービスを多く活用する方針を採っている。これまでに導入したサービスは、チャットツール「Slack」、グループウェア「G Suite」、ストレージサービス「Box」など多岐にわたる。データ管理の効率化に向け、オンプレミス環境に構築していたWindowsベースの社内ファイルサーバをBoxに移行する作業も進めている。

従来はZipファイルなど活用

 関さんは「従来は、Zipファイルを添付したメールをまず送り、その後でパスワード付きのメールを送る手法をよく使っていました。ですが、これではパスワードやメールを紛失した場合にフォルダを開けません。また、オンプレミスのファイルサーバは、不具合が起きた場合にベンダーに連絡する手間がかかっていました。クラウドサービスに切り替えることで、こうした不具合の解消を図っています」と状況を説明する。

 ただし、注目を集めるクラウドサービスといえども万能ではない。導入によって全ての業務がうまくいくようになったわけではなく、クラウドストレージの使い方を中心に、新たな悩みや課題が浮上してきたのだ。

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最終更新:8/19(月) 5:05
ITmedia NEWS

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