ここから本文です

薄暗い地下道に明るいイラスト 伊東高城ケ崎分校美術部、楽しい通学路へ再生

8/19(月) 17:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 通学路ながら、小学生に「汚い」「薄気味悪い」と敬遠されてきた伊東市松原の伊豆急行線をくぐる地下道(ガード)を、伊東高城ケ崎分校美術部が鮮やかなイラストでよみがえらせた。壁いっぱいに子供の楽しげな姿を描いた作品は「寄り道隧道(ずいどう)」と命名。「毎日通りたいと思ってもらえるように」との願いを込め、美術を通じて地域の課題を解消した。

【写真】ガードに描かれたデザイン(伊東高城ケ崎分校提供)

 ガードは伊豆急行の踏切横にあるが、内部は薄暗く、壁に亀裂が入ったり、雨水がたまったりするなどしていた。児童は踏切が閉まっていても通ろうとせず、自転車が放置されたこともあるなど地域の懸案になっていた。

 地元の丸山町内会の有志は「このままではイメージが悪い。子供にも踏切で電車の通過を待つより安全にガードを通ってほしい」(白井浩一さん)と伊豆急行と協議。多彩な創作活動に取り組む同美術部へ依頼した。作業に先立って、伊豆急行も内部を改修するなど環境を整えた。

 デザインは「伊豆急の昼夜と四季」がテーマ。「キンメ電車」や「ザ・ロイヤルエクスプレス」と子供の生き生きとした姿を、「昼の春夏」「夜の秋冬」に分けて表現した。8月上旬に数日がかりで長さ12メートル、高さ2メートルの壁2面に描いた。

 作品は同美術部として初めての部員全員による合作。議論が進む市内3高校の再編に同校がどう組み込まれるかはまだ決まっていないが、一つの節目を前に地域に大きな足跡を刻んだ。小川美月部長(3年)は「これだけの大作を全員で描くことができて本当にうれしい」と喜んだ。

静岡新聞社

最終更新:8/19(月) 18:26
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事