ここから本文です

【札幌記念・後記】有馬記念馬ブラストワンピース貫録V 凱旋門賞の勝算見えた?

8/19(月) 21:42配信

東スポWeb

 札幌競馬場で行われた18日のGII札幌記念(芝2000メートル)は、昨年の有馬記念馬ブラストワンピース(牡4・大竹)が直線で抜け出して貫禄V。不名誉な大敗を喫したGII目黒記念(8着)から不死鳥のごとくよみがえり、仏GI凱旋門賞(10月6日=パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)へのチャレンジを決定的にした。果たしてGI馬4頭が集結した真夏の大一番を制した要因はどこに? 凱旋門賞の勝算も含めて検証したい。

 500キロを優に超す巨漢馬ブラストワンピースにとって、その大味な走りから小回り2000メートルをどう克服するかが最大の課題だった。さらには「この枠で、とても嫌なイメージが湧く並びを想定した」と川田が振り返った最内1番枠も追い打ちをかけた。ところが3角過ぎから早めに追い出しに入った新コンビは、直線でサングレーザーとワグネリアンの間をこじ開けて勝利をもぎ取った。決して得意とは言えないコースで、グランプリホースの実力をまざまざと見せつけた格好だ。

「内枠で苦しかったけど、最後は力でねじ伏せてくれました。次走(凱旋門賞)を見据えての(騎乗)依頼だったので結果を出せてホッとしている。これで胸を張って挑戦できる」と川田。

 デビューから手綱を取ってきた池添からスイッチされての初めての手綱。勝利後のテレビインタビュー前は何度も大きく深呼吸をする姿があったが、現在リーディングをひた走る男がその重圧を最高の結果ではね返した。

 大竹調教師は「(逃げた)エイシンティンクルがいい流れをつくってくれて(周りの)馬同士のスペースができたのが良かった。瞬発力勝負では分が悪いと思っていたので、早めに勢いをつける競馬ができた」と勝因を分析。加えて「今回は540キロ台の後半で函館競馬場に入り、馬体重を絞る意識を持たずに調整ができた。普段以上にカイバを食べさせることができたし、涼しい函館の環境も良かった」と調整の順調さも勝因に挙げた。

 レース後は同馬を所有する(有)シルクレーシングの米本昌史代表取締役が「馬の状態次第にはなりますが、この結果を受けてチャレンジしたいと思います。期待が膨らむ勝ち方をしてくれました」と凱旋門賞への参戦を表明。一方で2014年ハープスター(6着)、17年サトノノブレス(16着)以来3度目の挑戦となる川田は「(凱旋門賞が)日本の馬場なら単純に距離延長は歓迎と言えるけど、馬場が違うので何とも言えない部分もある」と気持ちを引き締めることも忘れなかった。

 日本競馬の悲願でもある凱旋門賞を勝つ難しさは誰もが知るところだが、まずは堂々と“挑戦権”を獲得したブラストワンピースと川田のコンビ。7週間後にどれだけの変容、そして準備態勢を整えることができるのか…。馬力と人力の結集に大いに注目したい。

最終更新:8/19(月) 21:44
東スポWeb

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ

あなたにおすすめの記事