ここから本文です

昭和から平成・令和へ、年相応の魅力を発揮し続ける女優・田中裕子

8/19(月) 7:00配信

オリコン

■映画『ひとよ』白石和彌監督「2年待った」

 本作のこはる役に「田中裕子」を推したのは、他ならぬ白石監督。プロデューサー陣も異論はなく、まず、田中に出演交渉したという。田中は当初から出演に前向きだったというが、クランクインにこぎつけるまで「2年くらい待ったんじゃないかな」(白石監督)と明かす。

 原作の舞台を見た映画プロデューサーの長谷川晴彦氏(ROBOT)から映画化を提案され白石監督にとっては、「人と人とのつながりや関係性の変化を、家族を通して描いてみたいと思っていて。初めて家族をテーマにした映画に挑んだ」新境地。結果的に「後から取り掛かった『凪待ち』の方が先に撮影、公開されたけれど(笑)」、田中の出演が実現した。

 「田中裕子さん演じるこはるは、15年前の“一夜の出来事”があったから、現在があるという物語を導く人物。その強さが、この映画の強さになる。田中さんがこれまでにやってこられたすべての仕事を鑑みても、その存在感、女優としての大きさが、直接この作品のこはるとして輝く確信がありました」

 田中の存在感はカメラの前だけではなかったようで、「きょう撮ったシーンは、中庭ではなく、ガレージで撮るつもりでした。それが、きのうの夜、田中さんから『空を見上げて、風を感じたい』という申し出があって。僕も内心、中庭がいいと思っていたんですが、狭くてセッティング大変なのでガレージにしたんですが、田中さんが僕の背中を押してくれました」(白石監督)。

 案の定、狭い中庭での撮影は予定よりも時間がかかってしまったが、次に予定していたシーンが図らずも「映画用語でいうところのマジックアワーになって、健くんもいい顔していた」と、映画の神様に感謝する白石監督。「毎シーン、毎シーン、発見したり感動したりしながら撮れているので、いい映画になる手応えを感じています。自己最高傑作になることを僕自身も期待しています」と話していた。

2/2ページ

最終更新:8/20(火) 12:25
オリコン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事