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「言えないことは身体が語る」 夏休み明け前後に増える自殺の要注意サイン

8/19(月) 11:03配信

BuzzFeed Japan

夏休みが終わる前後に増える子どもの自殺。

我が子を自殺で失った遺族らがいじめや学校事故を防ぐために情報発信している一般社団法人「ここから未来」(代表理事・大貫隆志氏)が8月18日、シンポジウム「夏休み明けの子どもの異変に備える」を川崎市で開いた。

どうしたら子どもが追い詰められているサインに気づき、助けることができるのか。

夏休みも残り少なくなった今の時期、同法人の理事で子どもの自殺対策にも広く関わっている教育評論家の武田さち子さんが紹介したいじめや自殺のサインをもとに、それぞれができることを考えたい。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

子どもの自殺は増えている しかも9月1日前後だけではない

いじめなどによって自殺した子どもの遺族からの聞き取り調査を元に、いじめや自殺を防ぐための発信を続けている武田さん。

「2013年9月にいじめ防止対策推進法ができましたが、残念ながら法律ができてからも、いじめも不登校も子どもの自殺もなくなるどころかむしろ増えています」と話し、

文部科学省のデータで法律ができる前後の4年間を比較すると、小中高校生のいじめが原因と思われる自殺は23件だったのが34件と増加し、小中高校生の自殺全数も793人から942件と増えていることを示した。

また、夏休み明け前後に自殺が増える「9月1日問題」について、2013年までの42年間の厚生労働省の人口動態統計から18歳以下の自殺を日付別に分析した結果では、9月1日前後が突出し、次に春休み明けが多いことを紹介した。

ただ、武田さんが防止法成立後に子どもの自殺や自殺未遂で「第三者委員会」が設置された96件を日にち別に独自に分析したところ、多かったのは8月、9月ではなく、11月だったことを示した。

「8月、9月にだけ注目して自殺対策をとっても子どもの自殺は防げないということが言えるのではないでしょうか。いつどこで子どもが亡くなってもおかしくない状況だということを心に刻んでいただきたいと思います」

そして、11月に次いで多かった8月の10件のうち3件は教師の指導がきっかけで自殺した「指導死」だったことも明らかにした。

「背景に、教師の多忙化や評価制度によるストレス、効率的な児童生徒管理が促進されていることが影響しています。特に最近では学力テストによる学校間の競争が激化している影響で評価に関する指導が増えているようだ」として、教師のストレスが、子どもの自殺に与えている影響を指摘した。

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最終更新:8/19(月) 11:03
BuzzFeed Japan

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