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頑張れば「ゲイは治る」と思っていた。今は、地元で結婚式を挙げたい

8/19(月) 17:11配信

BuzzFeed Japan

地元・長崎で結婚式を挙げたいというHさん(28)。最近、婚活サービスに登録して、真剣なパートナー探しを始めた。

Hさんはゲイで、男性の相手を探している。

ゲイ男性の出会いの場といえば、新宿二丁目を思い浮かべる人が多いかもしれない。また、当事者向けのデートアプリを利用する人も多い。

そんな中、Hさんが選んだのは同性パートナーに特化した「婚活サービス」だ。渋谷区にある株式会社リザライは、ゲイ男性・レズビアン女性を対象に、登録者同士をマッチングしてお見合いの場を提供する。これまでに80組以上のカップルが成立した。

BuzzFeed Japanはそんな「ゲイ婚活」に奮闘する3人の登録者に話をきいた。記事を3回に分けて配信する。【森駿介 / BuzzFeed】

頑張れば、ストレートになれると思っていた

自分が男性に惹かれると気づいたのは、幼稚園の頃。でも、それを人に話せるようになったのはここ数年のことだ。

「中・高そして大学まで、女性と付き合ったことあります。でも、結局キスもできませんでした。今思えばカモフラージュだったんですが、辛かったですね。

昔は、自分も頑張ればストレートになれるかもと思っていました。ずっと自分を自分で洗脳しようとしていたんです。でも、学校でどれだけ頑張って取り繕っても、夜にはゲイ向けのアダルトビデオを見ているわけです。結局、その矛盾をずっと感じていました」

「中学の頃、後輩の男の子とちょっと関係を持って、それで自分は男の子にモテるのかもと思ったんです。

裏でこういうことをやっていけば、とりあえず欲求を満たすことはできるので、普段は他の人にバレないようにして、こっそり生活していけば良いのかなとも思いました」

性的指向を偽って生活する当事者は多い。性的欲求は他の相手と満たしながら、異性と結婚する人も少なくない。いわゆる「埋没」と呼ばれる処世的な生き方だ。

「埋没」志向だったHさんに転機が訪れたのは、3年前の上京だった。就職のために、地元・長崎を離れて東京にやってきた。

「上京して1年目の会社の上司が『結婚している社員と結婚してない社員だったら、結婚している人の方が責任感もあって仕事ができる』っていう風に言っていたんです。それを聞いて、俺はこの会社ではダメだなと思って、辞めました」

笑いながら話すHさんだが、自分らしく働ける職場に巡り合うまで、短期間に転職を繰り返すことになる。

Hさんは現在、都内の学習塾に勤務している。職場の一部の上司にはカミングアウトしており、将来的にはLGBT当事者の子供のサポートもしたいと考えている。

昨年春には、家族にもLINEでゲイであることを伝えた。泣きながら書いたメッセージを送ると、すぐに家族からテレビ通話がかかってきた。

「妹はショックを受けていましたが、お母さんは『ちゃんといい人を見つけなきゃね』って言ってくれました。僕も『大事な人を見つけます』て答えたのを覚えています」

27歳でようやく、ありままの自分で生きていけると感じられた。好きな人と結ばれ、幸せになる未来が見えるようになった。

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最終更新:8/19(月) 17:11
BuzzFeed Japan

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