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説明が苦手な人には共通点がある。相手に最速で理解させる「説明ルート」のつくり方

8/19(月) 13:10配信

新R25

会議で質問されても、とっさに説明できずしどろもどろになってしまった…そんな経験はありませんか?

このような失敗は、説明力不足が原因。相手に一瞬で伝わる説明術を身につけることで克服できると、コピーライター・中村圭さんは話します。

コピーライターといえば、商品の魅力を短くわかりやすく伝える「説明の専門家」。

そのノウハウが詰まった中村さんの著書『説明は速さで決まる』より、説明力を底上げする記事をお届けします。

「説明が苦手」の正体、お教えします

まず、説明が苦手な理由にメスを入れていきます。

というのも、「説明が苦手」という意識を克服する方法が、速い説明をつくるコツでもあるからです。

実は、かつて僕は説明がとても苦手でした。

新人のころは会議でしゃべり始めると自分でも訳のわからない話をダラダラと続けてしまい、「もういいよ」と途中で話を強制終了させられていました。

「あー、こいつダメだ」という目で見られる時間が、本当に嫌で嫌でたまりませんでした。

そんな僕から見て、説明が苦手な人には共通点があります。

それは「説明が苦手な人は、自分の説明の中身を把握できていない」という点です。

このことを伝えると、多くの人は「そんなバカな」という反応をします。

「落ち着けば説明できるけど、緊張して説明できないだけです」と言うのです。

そう考えるのもわかります。

僕もずっと説明できないのは「緊張」のせいだと思っていました。

でも、じつはそうではないのです。

一度メンタルの問題を脇に置いてよくよく考えてみると、説明の苦手な人は、説明に必要な内容を把握できてないことが多いのです。

たとえば、新人Aくんが、上司にあるプロジェクトの進捗状況を報告しなければいけないとします。

上司の前に立ち、「例のプロジェクトの件ですが」と話し始めます。

しかし、思うように説明が出てきません。

言葉に詰まり、脂汗はタラタラ、怪訝そうな上司の顔。

「あぁ、どうしよう」と内心で思っても、もう手遅れです。

「プロジェクトの報告」とひと言で言っても、

・そのプロジェクトに関する社内の状況
・そのプロジェクトに関して、いまほかの部署から頼まれてること
・その上司に把握しておいてほしいこと
・社外に頼んでいることの進捗状況
・上司がいない打ち合わせで合意されたこと

などなど、たくさんの説明の要素から1つの説明は成り立っています。

けれど、Aくんは「プロジェクトの報告をする」という大きな説明はわかっていても、そのなかに無限にある説明の要素を把握できていないのです。

1~5の説明をどの順番ですればいいのか、そもそも1~5のなかで、どれを説明してどれを省くべきなのかが整理できていないのです。

つまり、たくさんある説明の要素から、どの説明をつないでいけば相手の理解までたどり着けるのかがわかっていません。

道を移動しているところを想像してみてください。

目的地がわかっていても、そこまでのルートがわかっていなかったら目的地にたどり着けませんよね?

Aくんの場合は道筋がわからないままで歩き始め、いま、どこの道を歩いているのかすらわからなくなり、立ち往生してしまっている。

つまり、説明が止まってしまうという状態に陥っているのです。

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最終更新:8/19(月) 13:10
新R25

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