ここから本文です

東日本大震災のトモダチ作戦のきっかけに…アメリカ同時多発テロで命がけで救助活動を行なった11人の日本人

8/19(月) 20:01配信

テレ東プラス

志澤たちが作業を許されたのは、次の責任者に交代するまでのわずか6時間。任されたのは遺体捜索だ。火を消しながら、手作業で瓦礫を掘っていく。大量の遺体が埋まっているため重機も使えない。

作業開始から4時間、瓦礫の山に、小さな隙間が! 遺体があるかもしれないと、志澤はベテラン隊員と共に中へ入っていった。

奥へ進むと、現地の消防隊員が背負っていたボンベと同じものが。この近くに消防士の遺体があるはず! だがすでに6時間が経過。責任者に頼み込み1時間延ばしてもらうも、結局時間切れに。

失意のうちに地上に出ると、大きな拍手が起こった。遺体を見つけることはできなかったが、命がけで捜索活動を行った日本人に惜しみない称賛が送られたのだ。

感謝の証として、地元の消防士から志澤たちにワールドトレードセンターの鉄骨の一部を切り抜いた十字架が手渡された。それには亡くなった3000人の魂が入っている。

東日本大震災“トモダチ作戦“のきっかけに

仲間を救いたい一心で行った捜索活動。その熱い友情が今度は日本を救った。

2011年3月11日、甚大な被害をうけた東日本大震災。発生から3日後、アメリカはまるで9.11の恩返しをするように、2万人もの救援チームを日本の被災地へ。“トモダチ作戦“だ。

ケネディ元駐日大使は、4年前の演説でこう語ったという。
「アメリカ同時多発テロの時、日本の消防士たちが駆けつけてくれたことが、トモダチ作戦のきっかけとなりました」
日米消防士の絆が多くの人々の命を救ったのだ。

事件から18年。志澤は、ニューヨーク消防局16分署に向かっていた。グラウンドゼロに入るきっかけを作ってくれた、ミッキー・クロスに会いに来たのだ。しかしミッキーは13年前に引退。事件を語り継ぐボランティアとして活動していたが、現在は闘病中だという。

と、そこへ若い消防士が。「事務所に大切に飾ってあるんだ」と差し出したのは、18年前に志澤が使ったヘルメット。今も大切に保管され、若い消防士たちに勇気を与えている。

「我々消防士の世界に、国境とか人種とか関係ない。すべてのものを取り払って消防士はひとつなんだよ」

現在、志澤はテロ事件から学んだ教訓を生かし、災害が起きた際に非番の消防士や警察官を現地に派遣するボランティア団体を組織。消防士を続けながら、今も助けを必要とする人のために全国を飛び回っている。

※「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~ どこ行くんですか?日本人&世界で感謝される日本人2時間SP」より

テレ東プラス

3/3ページ

最終更新:8/19(月) 20:01
テレ東プラス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事