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年間100万トンもの服が捨てられている・・・。環境問題のカギは、アパレル産業?

8/19(月) 17:11配信

ハフポスト日本版

連日続く、酷暑・・・。

これからの1か月、平均気温は全国的に平年よりも高い予想となっている。特に西日本や東日本は8月いっぱい、平年よりもかなり気温が高くなる予想だ。

このままいくと、早くて2030年には、産業革命前と比べて地球の平均気温が1.5°上昇を突破してしまうと言われている。

「1.5°」と聞くと、大したことないと思う人もいるかもしれない。その影響力はすさまじい。北極海の海氷が夏に消失する頻度で見ると、「100年に1回程度」と言われている。さらに「0.5°」上昇して「2°」になると、頻度は「少なくとも10年に1回」に跳ね上がる。


ところで、日本国内で捨てられている衣服は、毎年どのくらいの量か知っている人はいるだろうか?

答えは「年間100万トン」。およそ33億着にも上る。実は、この捨てられた服の話と、気温の話は、無関係ではないのだ。

衣服のうち9割は、リサイクルされることなく、埋め立て処分または焼却処分され、大量の温室効果ガスを排出。衣服製造は、“環境負荷の多い産業”だと言われている。

そんな状況を受けて国連では、ファッションを通じて環境問題を考える「#ActNow ファッションチャレンジ」キャンペーンを開始。

2019年8月8日(木)に、「持続可能なファッション」をテーマに3人の登壇者を招き、気候変動への具体的なアクションを考えるイベントを開催。ハフポスト日本版からは、ニュースエディターの小笠原遥が登壇した。

“ファッション”は、気候変動を抑えるカギ

国連が始めた、“ファッション”を通じて環境問題を考える「#ActNow ファッションチャレンジ」キャンペーン。

とりわけ衣服の製造は、気候変動に大きく影響し、繊維産業は世界の温室効果ガス排出量の約10%を占有。全世界の廃水の約20%を生み、繊維素材のほとんどは再利用可能であるにも関わらず、その85%は最終的に埋め立て処分または焼却処分されている。

そうした繊維産業に対して、「テクノロジーによって循環する仕組みを作っていきたい」と話すのは、日本環境設計株式会社・取締役会長の岩元美智彦さん。

岩元さんの会社は、資源が循環する社会作りを目指し、リサイクルやテクノロジーだけではなく、メーカーや小売店などと共にリサイクルの仕組みの統一化を目指している。

《ファッションを循環させるためには、みんなが一緒に取り組む必要があります。まず、大手アパレルショップや小売店に、不要になった衣服の回収ボックスを置いてもらう。そして、リサイクルできる工場を研究開発し、建設し、メーカーにはそこで服を作ってもらう。その後、完成した商品を店頭に置き、消費者に買ってもらう。どこかが欠けると、循環しなくなってしまいます。

また、リサイクル商品とはいえファッションだから、かっこいい方が良い。素敵な商品、欲しい商品を作ることで、もっとみんなが循環させたくなる。リサイクルされてどんなモノに変換されているのかがわかれば、消費者も参加したくなると思います。》

“仕組み作り”の面から、サスティナブル(持続可能)なアパレル業界の実現を目指しているという。

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最終更新:8/19(月) 17:11
ハフポスト日本版

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