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YMOとの音作りを、松武秀樹が語る! 高橋幸宏のドラムのスゴさとは?

8/19(月) 18:07配信

J-WAVE NEWS

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。8月9日(金)のオンエアでは、シンセサイザープログラマーの松武秀樹が登場。YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)との思い出や、これからの音について語った。

音色は設計図がないと作れない

松武は数々のYMOの作品やライブに参加し、第4のメンバーとも称されている。彼らとの音作りについて、「絵を描くことがうまかった」と表現する。

松武:彼らは、音楽的なイメージも、グラフィックも描くこともすごく上手でした。「こんな感じの絵の音にしたいんだ」とかね。言葉だと暑い音とか寒い音とか抽象的な表現しかできないけど、絵で描いてくれると「あっ、なるほど。こういうふうにすればいいんだ」と理解できる。
川田:それを受けとめるのもすごいですけどね。「何言ってるの?」って話になるかもしれないですし(笑)。そういう会話ができたのが大きいですよね。

「3人の才能は次元を超えている」と話す川田に、松武は高橋幸宏(Dr/Vo)のすばらしさをこう語る。

松武:ドラムはリズムキープもすごいけど、音色の作り方というか叩き方というか、それを表現できるドラマーはその頃、幸宏さんしかいなかったと思います。
川田:当時、シーケンスを記録することが出始めた頃で、今はコンピューターが勝手にグルーヴを予測してくれるけど、それがなかった頃ですからね。
松武:だからグルーヴのプログラムをひとつひとつ作っていったんですね。あの時代にYMOの『Simoon』って曲があるんですけど、実はその音の跳ね方のグルーブはそれぞれ違うんですよ。
川田:それに加えて、音の強弱もそんなにつけられなかったですよね。
松武:そう、今で言うベロシティのような装置もなかったので大変でしたね。
川田:YMOは楽器のキャパシティを超えたところにイメージがあり、それに近づけているから、色あせない未来の音なんだと思います。

この話を受け、松武は師匠であるシンセサイザーアーティストで作編曲家の冨田 勲の言葉を紹介した。

松武:冨田先生に「君はデッサンができるのかね」と言われて。つまり、音色の設計図を描けるのかと。最初は何を言っているのか全然わからなかったんですけど、それは「塗り絵は下地があり、絵に色をつけることだ」という考え方でした。それを聞いて、「音色を作るのも設計図がないと作れないんだ」と学びました。

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最終更新:8/19(月) 18:07
J-WAVE NEWS

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