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韓国内でも人工乳房インプラント関連がん患者を初めて確認

8/19(月) 17:27配信

ハンギョレ新聞

食薬処、7~8年前に豊胸手術を受けた40代の女性が インプラント関連希少リンパ腫にかかった事実が確認され 製造社などと治療費補償などについて論議中 「がん発生は珍しく、予防的除去手術は推奨しない」

 がんにかかる危険を高めることで知られ回収中の人工乳房インプラントを利用し過去に豊胸手術を受けた後、実際リンパ腫にかかった患者の事例が国内で初めて確認された。問題になった人工乳房インプラントはアラガン社が製造する製品で、1997年から希少リンパ腫(ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)との関連性が提起されており、世界保健機関(WHO)は2016年に公式的に「乳房インプラントによるリンパ腫」と規定した。現在、製造会社が自主回収中であり、保健当局と関連専門医たちは、人工乳房インプラントを移植した患者のうち、胸が腫れたり胸の大きさが変わるといった症状が発生した場合、直ちに病院を訪ねることを推奨した。

 食品医薬品安全処(食薬処)と大韓美容外科学会は16日、国内での乳房インプラント関連希少リンパ腫患者の事例が初めて確認されたと明らかにした。この希少リンパ腫は、正確な原因や頻度を把握することが難しいほど稀に発生するがんであり、現在は表面の粗い人工インプラントによって慢性炎症や感染が起こり生じるものと推定されている。このがんは乳がんとは異なるがんだが、症状は胸が腫れたり、大きさが変わるといった変化や、皮膚の下の膜が発生するしこり、皮膚発疹などで現れる。

 今回確認された患者は40代の女性で、約7~8年前に乳房インプラントを使用して豊胸手術を受けた。最近片方の胸がひどく腫れ上がり、6日に整形外科医院を訪れ、希少リンパ腫が疑われるという意見によってある大学病院で5日ほど検査を受けた。続いて今月13日、希少リンパ腫と診断され、大韓整形外科学会と食薬処に当該事実が報告された。食薬処は15日、関連専門家など関係者会議を開き、アラガン社が作った乳房インプラントと関連する希少リンパ腫と最終的に確認した。

 今回のがん発生事例について、食薬処は「輸入・製造業者とともに副作用発生のために生じた治療費補償などに対する対策を立てている」とし、「当該乳房インプラントを使用して豊胸手術を受けた患者を登録して研究するなど、副作用の調査などにも万全を期す」と明らかにした。

 このインプラントを利用して手術を受けた患者の場合、がんにかかる危険のために不安を覚えるケースが多いが、米国や欧州と同様に国内の美容外科専門医らも、何の症状もないのに直ちに除去手術を受けるのは推奨されないという立場だ。希少リンパ腫の発生の危険は低く、除去手術を受ける時の麻酔や手術後にあらわれうる炎症、感染などの危険性を考慮すれば、予防的除去手術は米国や欧州連合などでも推奨していないということだ。大韓美容外科学会は10日、公式発表を通じて「発病初期にインプラントと一緒にがんの除去が適切に行われれば、抗がん剤治療や放射線治療なしでも完治が可能だ」とし、「突然乳房の形が変化したり、しこり、皮膚発疹などの疑いのある症状が発生した場合、迅速に整形外科専門医に相談してほしい」と明らかにした。

 他の製品に比べて表面が粗いためがんを引き起こすものと推定される人工乳房インプラントは、2007年の国内許可以降、約11万個が輸入されたものと把握されている。

キム・ヤンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/19(月) 17:27
ハンギョレ新聞

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