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トヨタに異変!? 人気だったC-HRやクラウンが大幅に販売台数を落としている理由とは

8/19(月) 10:30配信

くるまのニュース

発表直後に大人気となったトヨタ「C-HR」と「クラウン」

 2019年1月から7月までの販売統計を見ると、日本で販売されたクルマの30%がトヨタ車でした。登録車(小型/普通車)に限ると、トヨタの比率は45%に高まります。

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 いまは、新車として売られるクルマの37%が軽自動車なので、国内市場全体で捉えるか、登録車に限るかにより、トヨタ比率も大幅に変わります。それにしても、登録車の半数近くがトヨタ車になるとは、相当な人気ぶりです。

 ただし、トヨタ車のすべてが好調に売れているわけではありません。車種によっては大幅に販売台数を下げています。それは、登場時に注目を集めた「C-HR」と、伝統的な主力商品「クラウン」です。

 C-HRは、2016年12月に発売されました。発売から1か月後の2017年1月にトヨタは、「C-HRの1か月後の受注が4万8000台に達した」と発表しています。1か月の販売目標は6000台なので、目標台数の8倍に相当する受注を得ました。

 2017年上半期(1月から6月)におけるC-HRの登録台数は7万9303台で、軽自動車を除いた登録車販売ランキングの順位は、トヨタ「プリウス」と日産「ノート」に次ぐ3位でした。2017年の暦年(1月から12月)も、プリウス、ノート、アクアに次ぐ4位にランクインしています。

 ところが2018年の暦年は、C-HRの登録台数が大幅に下がり、2017年に比べて35%減少。登録車の販売ランキング順位は12位まで後退しています。

 その後の販売台数を見ると、C-HRは、2019年上半期に3万2221台を販売したので、2017年上半期の約4割です。わずか2年ほどの間に、C-HRの売れ行きは半数以下に減少。2019年上半期の1か月平均は5370台なので、1か月の販売目標とされていた6000台を下まわり、売れ行きが急降下したことがわかります。

 一方のクラウンは、2018年6月にフルモデルチェンジをし、現行モデルとなる15代目が登場しました。1か月の販売目標は4500台ですが、発売1か月後の受注台数は3万台と発表され、目標台数の7倍に相当しました。

 2018年の後半は、月別登録台数の対前年比が300%前後(2017年同月の3倍前後)に達しています。

 しかし2019年に入ると、早くも売れ行きが陰りを見せ始めます。300%前後だった対前年比が、200%前後に下がってきました。

 そして発売から1年を経過した2019年6月は、2018年6月に比べて35%減っています。さらに7月は66%の大幅な減少で、前年のわずか34%しか登録されていません。

 C-HRとクラウンに共通するのは、発売から1か月後には月販目標の7倍から8倍を受注しながら、その後は急速に登録台数が下がり、C-HRは1年後にはマイナス35%、クラウンは35%から66%も減ったことです。

 このような販売推移を辿った背景には、複数の理由があります。

 まず考えられるのは、発売から1か月後の膨大な受注台数が、一種の演出であるためです。C-HRの発売は2016年12月ですが、プロトタイプは、約1年前の2015年に開催された東京モーターショー2015などで披露されていました。

 日本仕様は、2016年9月に発表されて受注を募り、11月に入るとメーカーへ発注できるようになりました。

 つまり正式な発売はしていなくても、2016年9月以降は受注を溜めていたため、月販目標の8倍に相当する4万8000台を獲得できたのです。表向きは「発売後1か月」と表現していますが、正味1か月間でこれだけの受注を集めたわけではありません。

 クラウンの状況も似ています。2017年に開催された東京モーターショー2017に、ほぼ市販車に近い形状の「クラウンコンセプト」が出品されました。そして2018年に入ると、4月下旬から予約受注を開始して、2018年6月の正式発表時点ではすでに約2万台の受注を獲得していたのです。

 つまり発売後1か月の受注が3万台と発表されたうちの2万台は、発売時点ですでに達成されていたことになります。同様のことは他メーカーもおこなっており、いまでは発売日の解釈を変える必要があるでしょう。

 トヨタ店のセールスマンは、次のようにコメントしています。

「発売日の意味は、一般的には販売を開始した日ですが、クルマの場合は違います。納車が可能になった日程と考えるのが良いでしょう」

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最終更新:8/19(月) 22:05
くるまのニュース

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